花占い 33 | じゅりれなよ永遠に

じゅりれなよ永遠に

じゅりれな・坂道小説書いてます。

(平手友梨奈side

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話は3年前のあの日にさかのぼる

 

理佐さんの部屋のドアが開いており

私は理佐さんに選んでもらったと思った。

 

でも、理佐さんの笑顔を見て気づいたんだ。

 

私を選ばないなら鍵を閉めておけと告げたが

私が訪ねてくるとわかっていて

今の理佐さんがカギを閉めるわけがない。

 

私はそのことを内心わかっていたのに

そんな条件をだしたんだ。

 

私は自分の後ろめたさを

解消したいがために

私を必ず選ぶであろう方法を

理佐さんに告げていたのだ

 

「ごめん・・・理佐さん。

私はフェアじゃなかったよ。」

 

「え??」

 

理佐さんは目を丸くした。

 

「こんな方法じゃ理佐さんは

私を選ぶしかないよね。」

 

私はスマホを取り出し

反町先生に電話した。

 

「今から、理佐さんの部屋に来てください。

 大事な話があります。お願いです。」

 

いきなりの電話で反町先生は戸惑っていたが

了承して来てくれることになった。

 

「友梨奈…私は友梨奈を選んだんだよ。

 なのにどうして

反町先生を呼ぶ必要があるの。」

 

「正々堂々と理佐さんを勝ち取りたいの。

 だから、もう少し私のわがままに

付き合って欲しいの」

 

「どういうこと?」

 

「理佐さんは優しい人だから、

私が来ることをわかっていながら

鍵をかけるなんてできるわけないよ。」

 

「そんなことないよ、

私は真剣に考えた結果だよ。」

 

「もうすぐ反町先生が来るから、お願い。

 もう少し待って。」

 

こうして私たちは

反町先生が来るのを待った。