花占い 23 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

理佐さんからの返事を聞く瞬間

私は緊張のあまり

出されたウーロン茶を一口飲む。

 

するとノドからゴクリと音が鳴り響いた。

 

しまった・・・

 

雰囲気が台無しだよ。

 

「ははは!友梨奈らしいね。

本当に和むよ」

 

理佐さんは私の喉の音を訊いて笑い出した。

 

「ごめん・・・」

 

「昨日、隆史さ・・・反町先生と別れてきたよ。」

 

「え・・・じゃあ、私と!」

 

よし、これで理佐さんとつき合えるぞ!

 

私は半身を理佐さんの方へ

乗り出してしまった。

 

「その前に言っておかなければ

成らないことがあるの・・・」

 

理佐さんの顔を急に真顔に変化した。

 

え・・・

 

まさか、私も振られるの・・・

 

でも、よく考えたら、

 

反町先生と別れてすぐにつき合うなんて

 

たしかに気持ちの整理がつくわけが無い。

 

私はやはり、

早まった告白をしてしまったんだ。

 

「私ね・・・今でもまだ、

反町先生が好きなの・・・」

 

やっぱり・・・

 

そうだよね。

 

「でも、友梨奈のことも本当に好きだよ。

ごめん、まだ感情が

上手くコントロールできないの

でも、絶対に友梨奈だけを好きになるから

だから、それでもいいかな・・・」

 

理佐さんは不安げな顔で私を見た。

 

「いいよ!いいに決まってるじゃん!

だって、2日前までは

私の入る隙が無かったのに

それが私に好きって感情を

抱いてくれたんだから!」

 

そうだよ、今までは

100%反町先生だったのが

そこに私が加わったんだ。

 

反町先生とは別れたんだから

 

いつかは数字が0になり、

 

私への気持ちが100%になるんだ。

 

別に理佐さんに

反町先生の思いが残って居ても

私は気にしないよ!

 

絶対にいつかは

私だけを見てくれるようになるんだから・・・

 

「ありがとう・・・

よろしくね!」

 

理佐さんは私のオデコに

自分のオデコをくっつけた。

 

なんだろ~~

 

この雲にも浮かぶような気持ち

 

もう、このまま果てても悔いはないよ。

 

「絶対に大事にするからね!」

 

「うん、お願いね!」

 

私達は笑顔でハグした。

 

こうして私たちの交際がスタートしたんだ。