(平手友梨奈side)
理佐さんと反町先生の不倫を知ってから2週間、
私はあれだけ足を運んでいたゼミ室へは
行かなかった。
そんなある日の昼休み
私は食後、外のベンチに腰掛けて
紙パックのコーヒーを飲んでいた
「友梨奈~~~」
この声は・・・・
「どうして、最近ゼミに顔を出さないの?
なにかあったの?」
なんと理佐さんが心配して
私に会いにきてくれたんだ。
「なにか悩みでもあるの?
私でよかったら聞くよ。」
理佐さんは私の横に腰を降ろした。
かわいい・・・
かわいいよ~~
やっぱり、理佐さんを嫌いになんかなれないよ。
「・・・バイトが忙しかったんだ。
今日からまたゼミに顔をだすよ。
心配かけてごめん。」
「そう…ならいいんだけど、
友梨奈の顔を見ないと何だが
寂しくて、じゃあ、待ってるね。」
理佐さんは戻って行った。
寂しい??
ひょっとして
少しは私に気があるんじゃないのか?
こうして、会いに来てくれたわけだし。
私が反町先生から理佐さんを
奪えばいいんだ。
そうしたら、結果的に彼女を救うことになる。
よし、頑張って理佐さんを物にするぞ。
私は意図も感単に立ち直ったんだ。