世界が泣いてるなら(欅坂46編)ーagainー7(終) | じゅりれなよ永遠に

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理佐は玄関まで見送ったが

阿部が歩きながら右手を挙げて発言する

 

「見送りはここまででいいよ」

 

そう言って、阿部は帰って行ったのだ。

 

部屋にもどると頭の中で会話が始まった

 

「理佐・・・東京へ戻りたくなったかい?」

 

友梨奈が優しい口調で訊いた。

 

「そんな訳ないでしょ。私は幸せだよ。

 今の生活を辞める気はないよ。」

 

「そうだよ!友梨奈は考えすぎだよ。」

 

発言したのは田村保乃だった

 

彼女は理佐の変わりにアルバイトを担当していた。

 

もちまえの接客力で評判はすごくいいのだ。

 

「私もばんばん働くから、

友梨奈は余計なこと考えないの!」

 

「保乃…そうだね。」

 

「そうそう、友梨奈は理佐と一緒にいることだけ

 考えていたらいいから、近所付き合いは私に

 任せて。」

 

そう言ったのは、しっかり者の管井友香だった。

 

彼女が理佐になり替わり

アパートの管理人と仲良くなり

近所づきあいを円滑に進めているのだ。

 

「みんなありがと!みんながいるから私は

 幸せだよ!」

 

理佐が他の人格に感謝した。

 

「理佐・・・これからも僕は君といるよ」

 

友梨奈が言った。

 

「当たり前じゃない。よろしくね。」

 

僕は理佐を愛している・・・

 

もし、理佐に本当に愛する人が現れた時

 

僕は潔く消えることができるのだろうか?

 

その時は遠慮なしに僕を嫌いになってくれ

 

僕は君の前では無様な姿は見せたくないんだ

 

理佐・・君の幸せが僕の生への糧だよ

 

FIN