新太郎の部下に撃たれた理佐は
衝撃で後方に倒れ込んだ。
「馬鹿野郎!何故撃った!」
新太郎は右腕を押さえながら、
部下を怒鳴りつけた。
「はやく、救急車を呼べ!!」
進太郎に言われた部下は
あわてて救急車を呼んだ。
友梨奈はすぐに理佐に駆け寄った・・
「理佐さん!!しっかりして!」
理佐は静かに目を開けた。
理佐は
目に涙を浮かべながら安心した表情で声を出す
「よかった・・友梨奈が無事で・・・」
その光景を見ていた新太郎は理佐の近くに
行くのをやめたのだ。
二人の世界に
踏み込むべきではないと理解したのだ。
「理佐さんのおかげだよ。
私、復讐なんてもうやめる・・
罪を償って一からやり直すから、
理佐さん・・・
私と一緒に暮らそう・・・」
理佐はニッコリ微笑んで
両手で友梨奈の顔を触った。
「友梨奈・・・愛してるよ・・・
ありがとう・・・私を救ってくれて・・・」
その瞬間、友梨奈の顔から
理佐の手が離れ落ちた。
理佐は静かに息を引き取った・・・
「理佐さん??
理佐さん~~~~~
いやだ・・いやだよ!
一人にしないでよ。
目をあけてよ!
理佐~~~~~~!!」
理佐の体を揺さぶりながら
友梨奈は声がかすれするぐらい
理佐の名前を呼び続けた
それを見ていた新太郎は膝から崩れ落ち、
これまでの自分の行いを激しく後悔した。
やがて、救急車と警察が到着した。
新太郎達と友梨奈達は
揃って逮捕されたのだ。