涙の滴 1 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

涙の滴

部屋でため息をつきながら、

 

パソコンを操り仕事に励んでいる

 

一人の女性がいる。

 

ここは実業家渡邉新太郎所有の豪邸。

 

彼は金融業を営み

一代でその財を築き上げた。

 

彼女はその娘、渡邉理佐。

 

大学を卒業してすぐに新太郎の会社に入社させられた。

 

そしてIT部門の仕事を任されいつも自宅で仕事をしている。

 

そう、彼女は籠の中で飼われる小鳥なのだ。

 

理佐は孤独だった。

 

親は仕事柄評判が悪く

小さい時からそのことが原因でいじめにあい

もともと、おとなしい性格なのが

さらに内向的になってしまった。

 

母親は理佐が中学生のときに病死し、

父親の新太郎は今、理佐が住んでいる

自宅にもここ数年帰宅せず多方面に愛人をつくり、

その愛人宅を泊まり歩いている。

 

ただ、理佐は頭が非常によく

PCの取り扱いに長けているので

大学卒業後にすぐに自分の会社に引き入れ、

自宅にてネットビジネスの

仕事をさせ、理佐はその才能を生かし、

会社の利益をもたらしている。

 

この自宅には理佐のほかに住み込みで

2人の家政婦がいて、1日一回は

新太郎の部下が訪れ

仕事に打ち合わせにやってくる。

 

そして、たまに電話で新太郎が理佐に直接

コミニュケーションをとるときもある。

 

そんな環境で生活している理佐であった・・