夢を見れば傷つくこともある8 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

それから、1週間後、

 

玲奈の会社での出来事だった。

 

玲奈が父親で社長の健一に

 

社長室に呼び出されていた。

 

「なんですか?社長!」

 

「まあ、かけてくれ!」

 

健一はイスから立ち上がり

 

ソファーのある場所まで移動しながら

 

玲奈に育てソファー座るように促した。

 

「正式に見合いの日がきまったよ。

今週末の土曜日の夜18時だ。

開けといてくれよ。」

 

「わかりました。話はそれだけですか?」

 

「おまえは物わかりが良くて助かるよ。

この見合いは、うちと岡本工業との

業務提携がかかっている。

よろしく頼むぞ!!」

 

健一はソファーにもたれて言い放った。

 

「はい、心得ています。では。」

 

玲奈は立ち上がり一礼して部屋を出ていった。

 

そう、玲奈は

政略結婚をさせられようとしていた。

 

だが、玲奈はそれに背くつもりはない。

 

玲奈の目的は、

このM-LINEの社長になることなのだ。

 

健一の愛人だった母親が

健一の家族達に

虐げられるのを目にしていた玲奈は

自分が健一の後に収まり、

 

彼の家族を見返してやりたいと思っているのだ。

 

そう、これは一種の復讐でもあるのだ。