理佐を見失った男はスマホを取り出した。
「伊野尾です。すいません、
渡邉理佐にまかれました。
すいません。相葉さん。」
(え??刑事さんなの??)
相葉の名前が出たのでこの男が刑事と
理佐はきずいたのだ。
「すいません!刑事さんだったんですか?」
理佐は伊野尾刑事の前に突然姿を現した。
「あ・・・いました・・・」
伊野尾は茫然としてスマホで報告した。
どうやら、警察は理佐にストーカーがいて
その人物が犯人ではないかと疑っているようだ。
「すいません。見張っていてくれたんですね。
それで、私にストーカーはいましたか?」
「いえ、今の所発見できません。
とりあえず、このまま見張りますので
先に歩いてもらえませんか?」
伊野尾は理佐にお願いした。
理佐が大通りに出ると
前方に相葉がいるのが確認できた。
(そっか、二人で私にストーカーが
いないか見張っているのね)
理佐はお通夜会場に急いだ。
友香や彩とは時間が合わなかったので
理佐は一人で焼香して
自宅マンションへ戻った。
マンションの近くでは
車で警察が見張っていたのであった。
(警察がいるから、もしストーカーがいるなら
これで捕まるわね)
理佐はそう思いながら眠りについた。