雪が降ってきた -哀しき殺戮-14 | じゅりれなよ永遠に

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その日の帰り、

後輩の山崎天が声をかけてくる。

 

「理佐さん~~今日、飲みに行きません?」

 

「ごめん、行きたいんだけど、

 知人のお通夜なの。」

 

「え??この間、

お葬式に行ったばかりじゃないですか?」

 

天は少し驚いた表情をした。

 

「うん、続くんだよね、

また行こうね。ごめんね。天ちゃん」

 

理佐は妹のように可愛がっている

天の誘いを後ろ髪を引かれる思いで断った。

 

会社の外に出ると理佐は

直ぐに後を付けられていることに気づく。

 

(まさか、ストーカー?)

 

理佐は恐る恐る、速足になる。

 

そして、慣れた土地感を活かして

細い路地に逃げ込み身を隠す。

 

すると一人の男があたりを

キョロキョロ見渡していた。

 

(あの男が珠理奈達を殺した犯人??)

 

理佐は様子を伺っていた。