風に吹かれても ―永遠のBLOODS―11 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

私達は長いすに並んで座っていた。

 

「友梨奈、退院おめでとう。

毎日ラインを送るからね!」

 

「うん、私も!送るよ。」

 

「絶対に良くなって帰ってくるからね。」

 

「あっと言う間だよ。」

 

「そうだね・・・でも・・・

さびしい・・・」

 

理佐は涙を零した。

私は理佐を抱き寄せる。

 

「これだけの試練を

神様が私達に与えたんだ。

完治したら、

私達は二度と離れることはないよ。

だから、元気出してね。」

 

「わかった・・・行ってくるね・・・」

 

「うん・・・行ってらっしゃい・・・」

 

私の言葉を聞くと理佐は杖で立ち上がった。

 

私は表玄関のタクシー乗り場まで

理佐達親子を見送った。

 

こうして、私の退院直前に理佐は

アメリカへ旅だったのだ。

 

理佐を見送った後、

 

私は病室へもどる。

 

あと、1時間もすれば退院だが、

寂しさで涙が溢れ出てきた・・・

 

本当は行ってほしくなかったよ

 

でも、常識的に治るものなら

行くのが当然なんだ。

 

私はイスに座って感傷に浸っていた。