風に吹かれても ―たとえば私が死んだなら―16 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

(渡邉理佐side

 

だが、私の退院は思ったより

早い時期にやってきた

 

1月の下旬、

 

私は言葉をはっきりと話せるようになり

 

手も普通の生活には支障ないぐらいに

 動かせるようになった。

 

左足以外はほぼ完治し、

退院の許可がでたのだ。

 

松本先生が病室へきてそのことを私に告げる

 

「本当ですか!本当に

退院しても大丈夫なんですか」

 

「ああ、よく頑張ったね。」

 

「ありがとうございます」

 

「ただ、左足だけは、

神経がやられているんで

気長に治すしかないんだ。」

 

「はい!がんばります。」

 

普通なら,左足が

動かなくなるかもしれないと

考えると悲観になるものだ。

 

だが、退院を友梨奈が知ると

きっと喜んでくれる

 

それだけで、左足が動かないことなど

 

どって事なかったのだ。

 

はやく、友梨奈に知らせてあげたいよ。