風に吹かれても ―たとえば私が死んだなら―15 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

12月24日、クリスマスイブ

 

私は友人の菅井友香と

同僚の山下美月を誘い

 

理佐の病室で

静かにパーティーを開いていた。

 

「いいの?私らが居ても?」

 

友香が遠慮しながら言った。

 

「おじゃまじゃないの?」

 

美月も続いて発言した。

 

「そんなことないよ。ねえ、理佐。」

 

「・・・う・・ん・・楽・・し・・い」

 

理佐は徐々に喋れるようになっていた。

 

4人でクリスマスケーキを食べながら

 

カードゲームをして遊んだんだ。

 

理佐は本当に楽しそうにしていた。

 

やがて、21時に面会終了の時間がきた。

 

「じゃあ、理佐、私達帰るよ。

また、明日来るからね」

 

「…うん…待って…る…」

 

理佐は上半身を起しながら

私達を見送ってくれた。

 

病院を出ると美月が話しかけてくる

 

「よかったね。理佐さんが順調に回復して」

 

「ほんと、友梨奈は献身的に看病したよ

たいしたもんだわ。」

 

友香が褒めてくれた。

 

「はやく、退院出来たらいいんだけどね・・・」

 

私は一人病室に残した理佐を思うと

後ろ髪が引かれる思いだった。