12月24日、クリスマスイブ
私は友人の菅井友香と
同僚の山下美月を誘い
理佐の病室で
静かにパーティーを開いていた。
「いいの?私らが居ても?」
友香が遠慮しながら言った。
「おじゃまじゃないの?」
美月も続いて発言した。
「そんなことないよ。ねえ、理佐。」
「・・・う・・ん・・楽・・し・・い」
理佐は徐々に喋れるようになっていた。
4人でクリスマスケーキを食べながら
カードゲームをして遊んだんだ。
理佐は本当に楽しそうにしていた。
やがて、21時に面会終了の時間がきた。
「じゃあ、理佐、私達帰るよ。
また、明日来るからね」
「…うん…待って…る…」
理佐は上半身を起しながら
私達を見送ってくれた。
病院を出ると美月が話しかけてくる
「よかったね。理佐さんが順調に回復して」
「ほんと、友梨奈は献身的に看病したよ
たいしたもんだわ。」
友香が褒めてくれた。
「はやく、退院出来たらいいんだけどね・・・」
私は一人病室に残した理佐を思うと
後ろ髪が引かれる思いだった。