風に吹かれても ―罪と罰―3 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

(渡邉理佐side

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「理佐さん~~

次はあっちで写真撮ろうよ!」

 

「分かったから、そんなにせかさないの。」

 

「だって、折角久しぶりに

ディズニーランドへきたんですもん

楽しくて、楽しくて仕方がないの」

 

はしゃいでいるのは、

1年ほど前に寄りをもどした長濱ねる

 

私たちは休日を利用して

東京ディズニーランドへ来ていた。

 

「よし、ここがベストポジションだ。」

 

“ねる”はシンデレラ城をバックに

自撮り棒で写真を撮ろうとする。

 

私は二人で寄り添って、

ピースサインをしたのだ。

 

今でも思う。

 

本当ならこの横に友梨奈がいたはずだ。

 

でも、私は彼女の想いを

踏みにじってしまった。

 

もう、私には友梨奈を愛する資格がない・・・

 

でも、・・・

 

それでも

私は未だに友梨奈を愛していたのだ。

 

どうして、私は友梨奈ではなく

“ねる”をえらんだのか!

 

話は今から1年3か月まえにさかのぼる・・・

 

12月24日のクリスマスイブ。

 

私はケーキーの販売のバイトを終えて

 

自宅へ帰宅する途中だった・・・

 

すると友人の原田葵からラインが入った。

 

「大変、“ねる”が自殺未遂をしたの。

〇〇病院の202号室。

もし、来れるならきて。」

 

 

え???“ねる”が??

 

1週間前に会った時のあの寂しそうな目が

気になっていたがまさか自殺を図るとは・・・

 

私は急いで病院へ向かった。