風に吹かれても~ビロードの闇~16 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

麻衣に別れ話を告げ

土下座した

 

麻衣が無反応であったので

私は顔をあげて麻衣を見ると

彼女は怒りの形相をしていた。

 

「勝手ね、友梨奈は・・・

死ぬほど好きですって?

じゃあ、死ねば!」

 

麻衣は近くにある包丁を握り私に向けた。

 

「ごめん。麻衣・・・

私の死ぬわけにはいかないの

私にその刃を向けるのなら、

私は全力で自分の身を守るから」

 

私は土下座を止めて立ち上がり

 

椅子を持ち上げて防御態勢をとった。

 

麻衣はその姿を見て刃を下した

 

「わかったわ、あなたが死なないなら

私が死ぬから」

 

今度は自分に刃を向けた。

 

「たとえ麻衣が死んでも

私はその女性とつき合うから

今度こそ幸せにしてあげたいんだ。」

 

麻衣はその言葉を聞いて包丁を置いた。

 

「馬鹿らしい・・・そこまで言うんだ。

わかったわよ!別れてあげるわよ。」

 

「麻衣・・・」

 

「最後に1発殴らせてくれない?

私の気持ちが治まらないわ!」

 

「わかった。気の済むまで殴っていいよ。」

 

私は目をつぶり歯を食いしばった。

 

麻衣が近づいてきた。

 

来るっと思った瞬間、

 

唇に柔らかい感触を感じたんだ。

 

そう、麻衣はキスしてきたのだ。

 

「よし、これで別れてあげるわ。

友梨奈にそこまでいわせる人がいたんだね。

敵わないわ。じゃあね。」

 

麻衣は笑顔で別れを了承してくれた。

 

「ごめん・・・そして、今までありがとう。」

 

私は頭を下げて、部屋をでたんだ。

 

たった一日で、麻衣とは別れることができた。

 

でも、私は酷いことをした自覚がる。

 

だから、約束通り理佐とは1か月後の

 

12月31日までは連絡も一切取らないよ。

 

その間は、真面目にバスケをやって

勉強も頑張るよ。