愛のかたまり 27 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

(渡邉理佐side)

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仕事を終えた私は

マンションの入り口に到着して

暗証番号を入力していた。

 

あの、桃の花の香りがする。

 

私はすぐに後ろを振り返った

 

すると白のワンピースを来た

華奢な女性が立っていた。

 

「あの・・・渡邉理佐さんですよね」

 

「はい、そうですが」

 

桃の花の香りは

この彼女がつけていた

香水だったのかぁ・・・

 

「私は西野七瀬と言います。

 ごめんなさい。」

 

いきなり西野さんは頭を下げた

 

「・・・・・」

 

「私、桃李さんとつき合っています。」

 

西野さんはそう言って、

走り去っていった。

 

やっぱりそうだったんだ・・・

 

桃李は浮気していたんだ。

 

いや、本気なのかもしれない。

 

私が問いただす前に

答えが分かってしまったよ。

 

私って、裏切られてたんだ・・・

 

馬鹿みたいだよ、

体まで売って支えてきたのに

 

何なの、この7年間

 

だめだ、とても今桃李となんか

顔を合わせられないよ。

 

私はタクシーを拾い

 

こともあろうに友梨奈の

アパートに来ていた。

 

私の本能が

この傷ついた心を癒やしてもらいたいと

友梨奈のところに足が向いていたのだ。