ごめんね、SUMMER ~Pure love~20 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

玲奈ちゃんと風間さんは

正式に付き合いだし、

週末、私と過していたのが

風間さんと過すように変化する。

 

私が振られた翌週、

二人で私に家を訪ねて来てくれたが

 

私は居留守を使って、

二人とは会わなかった。

 

正直、心から笑顔でよかったねと

まだ言えないからである。

 

とりあえず、ラインで

“よかったね”とは送信しておいたんだ。

 

とにかく、土日は

玲奈ちゃんと偶然顔を合わさないように

私は理佐の部屋に入り浸りだった。

 

そんなある日の平日

私は防波堤に腰をかけ

冬の海を見ながら波の数を数えている。

 

「こんな所に座っていると風邪ひくよ。」

 

理佐がやってきて私の隣に座った。

 

「明日、玲奈さん帰って来るんでしょ?」

 

「たぶんね・・・」

 

「もう、顔合わせたらどうなの。」

 

「まだ、平静でいられないよ」

 

「いいじゃない憎まれ口たたいたら」

 

「気をつかわしたくないんだ」

 

「なに、カッコつけてるの

良い子でいる必要はないわよ。」

 

「理佐・・・」

 

「あなたが玲奈さん達に言った言葉でしょ?

そっくりそのまま返すよ。

玲奈さんとの関係を壊したら駄目だよ

思いきり、気をつかわしたらいいじゃない。

避けられるより、憎まれ口叩いた方が

玲奈さんも安心するよ。」

 

「理佐・・・」

 

「なに?」

 

「あんた、たまにはいい事云うんだね。」

 

「何言ってるの。

私は何時もいい事、言ってるでしょ?」

 

私達は顔を見合わせて笑った。