そして、1週間後玲奈ちゃんは
東京に戻ることになった。
私と玲奈ちゃんの家族が駅まで見送った。
私だけ駅の中まで入場券を買って
ついて行った。
「駅の中まで来なくても良いのに」
「次に会うまで4ヶ月もあるんだよ。
だから、忘れないように
顔をよく見ておくの」
やがて、列車が到着した。
「じゃあね、友梨奈!」
そう言った後に
玲奈ちゃんは突然ハグをしてきてくれたんだ。
「素敵な女性なって帰ってくるからね。」
玲奈ちゃんは列車に飛び乗った。
ドアが閉まり玲奈ちゃんは手を振ってくれる。
私はハグされたことでなにも喋ることができず
ただ、無表情で手を振っていたんだ。
やがて、列車は見えなくなる。
まだ、玲奈ちゃんの
レモンのような爽やかな香りが残っている
なんだか、無性に切なくなってくる。
私は家に向かって
玲奈ちゃんを想いながら帰宅する。
ごめんね玲奈ちゃん。
私は傷つくことを恐れて
君に告白することができませんでした。
君は私に勇気を見せてくれたのに、
私はまだ勇気がもてません。
でも、いつかきっと君に告白したい・・・
“大好きだ”と・・・
FIN