ガラスを割れ―戦士の休息― 前編 | じゅりれなよ永遠に

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ガラスを割れ―戦士の休息―

友梨奈が理佐と暮らしだして

1週間が経過した。

 

理佐はパートの仕事を見つけ

友梨奈の朝ご飯を作ると

仕事に出かけ、17時には帰宅して

夕飯を作って友梨奈をまつ

 

友梨奈は基本、朝9時から17時までは

薬品工場で働いており

その後、BARによったり

お気に入りの屋上で風景を見たりしてから

帰宅するのでアパートに到着するのが

午後20時を回ることが多い。

 

友梨奈は何時に帰宅するかは理佐には

告げてはいない。

 

でも理佐は友梨奈が帰るまで

食事をとろうとはしていなかった。

 

午後20時20分友梨奈が帰宅する。

 

「只今。」

 

「おかえり。」

 

「夕食は先に食べてって言ったでしょ?

 私を待つことないよ。」

 

「ごめん…」

 

「謝らなくていいよ。

 じゃあ、こうしよう。

 これから20時までに帰ってこなかったら

 先に食べていて」

 

「うん、わかった。」

 

「じゃあ、用意して」

 

友梨奈の言葉に理佐は

食事の用意を始めた。

 

友梨奈の住むアパートは

狭い1LDK、寝るときは同じ部屋だが

布団は2つ並べて

別々に寝ている。

 

友梨奈は家政婦として

理佐を向かい入れているので

抱こうとはけっしてしなかった。

 

でも理佐は友梨奈と同じ空間で

過ごせることが何よりも幸せだった。