ごめんね、SUMMER 10 | じゅりれなよ永遠に

じゅりれなよ永遠に

じゅりれな・坂道小説書いてます。

海辺に着くと、玲奈ちゃんは直ぐに

風間さんを探してその出店に近づいた

 

「お、来たな

玲奈は久しぶりだな。いつ以来だ。」

 

風間さんはみたらし団子に

タレをつけながら言った。

 

「私が高校2年以来だから

5年ぶりですね。」

 

「もう、そんなになるのか…

でも、お世辞抜きで玲奈は綺麗になったよ。」

 

「そんなことないですよ。」

 

玲奈ちゃんは下を向いて照れた。

 

「ちょっと、私はどうなの。私は!」

 

「友梨奈も綺麗だよ。」

 

「もう、私はついでか!」

 

風間さんも玲奈ちゃんも笑った。

 

やがて、花火が始まった。

 

風間さんは出店をお父さんまかせて、

私達と3人で花火を見たんだ。

 

風間さんは花火が撃ちあがるたびに

歓声あげている。

 

玲奈ちゃんは時より

風間さんの顔をチラチラ見て

幸せそうな顔をしている。

 

そんな玲奈ちゃんを私は愛おしく思う。

 

でも、こんなに近くにいるのに

気持ちは私に向いていないことを

目の当たりにして

少し切ない気持ちになってしまう。