ガラスを割れ ~名もなき未来~7 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

友梨奈たちが向かった場所は

高級クラブの個室

 

詐欺師グループの主犯格

羽場雄一、佐野冬彦、石井卓也の3人は

女性6人を従えて盛大に飲んでいた。

 

すると石井がトイレに向かおうと

席を立った。

 

トイレの入り口でドレスで着飾った

白石麻衣とすれ違う。

 

その美貌に見惚れる石井。

 

すると麻衣が酔った振りをしてよろける

 

石井がすかさず体を支えに行く

それを見た麻衣は

右足の踵で相手の足の甲を踏む

そしてそれと同時に指輪に仕込んだ毒針で

足首を刺した。

 

足の甲の痛みで

毒針を刺されたことに気づかない石井。

 

「ご・・・ごめんなさい。大丈夫ですか?」

 

「大丈夫、大丈夫。」

 

石井は強がった。

 

「本当にごめんなさい。」

 

麻衣は石井の右手を両手で握った

 

石井は心を一瞬にして奪われた

 

「君は店の女の子?名は?」

 

「麻衣です。よろしければご指名くださいね。」

 

「おう、わかった。すぐに指名するからね。」

 

石井は上機嫌でトイレに入って行った。

 

「指名するまで、生きていれるかしらね。」

 

麻衣は呟いて店を出て行った。