友梨奈たちが向かった場所は
高級クラブの個室
詐欺師グループの主犯格
羽場雄一、佐野冬彦、石井卓也の3人は
女性6人を従えて盛大に飲んでいた。
すると石井がトイレに向かおうと
席を立った。
トイレの入り口でドレスで着飾った
白石麻衣とすれ違う。
その美貌に見惚れる石井。
すると麻衣が酔った振りをしてよろける
石井がすかさず体を支えに行く
それを見た麻衣は
右足の踵で相手の足の甲を踏む
そしてそれと同時に指輪に仕込んだ毒針で
足首を刺した。
足の甲の痛みで
毒針を刺されたことに気づかない石井。
「ご・・・ごめんなさい。大丈夫ですか?」
「大丈夫、大丈夫。」
石井は強がった。
「本当にごめんなさい。」
麻衣は石井の右手を両手で握った
石井は心を一瞬にして奪われた
「君は店の女の子?名は?」
「麻衣です。よろしければご指名くださいね。」
「おう、わかった。すぐに指名するからね。」
石井は上機嫌でトイレに入って行った。
「指名するまで、生きていれるかしらね。」
麻衣は呟いて店を出て行った。