6月7日(火)
初めての家庭教師としての
仕事で友梨奈のもとへ訪れる日がきた。
理佐は友梨奈の家に着くと
玲奈に案内されエレベータ前まで
そして、自分で3階へ上がり
友梨奈の部屋をノックする。
しかし返事がない・・
(あれ・・・?いないのかな?)
理佐は再度ノックする。
「友梨奈さん!!家庭教師の渡邉です。」
(おかしいなあ・・・)
しかし、よく耳をすませると
ヘッドホーンから音楽が
もれた音が聞こえるではないか?
「友梨奈さん入りますね。おじゃまします。」
そう言って、理佐はドアを開けて部屋に入ると
友梨奈はソファーで仰向けになりながら
ヘッドホーンで音楽を聞いていた。
「こんばんは!」
しかし、友梨奈は気付かない・・
理佐は友梨奈の真上から顔を覗かせた。
「あれ?今日が家庭教師の日だっけ?」
友梨奈はヘッドホンを外して学習机にむかった。
「今日から、よろしくね。」
理佐は友梨奈の横に座った。
「改めて自己紹介するね。
渡邉理佐21歳 大学の3回生」
こうして、理佐が友梨奈の家庭教師
をする初日が始まったのであった。