ラストキッスで決めさせて 19 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

それから更に1か月が経過した。

 

夜、部屋で音楽を聴いていた。

 

すると、ドアのノックがする音が聞こえた。

 

だれだろ?こんな夜に・・・

 

私は警戒することもなくドアを開けた。

 

すると、そこには理佐が立っていたんだ。

 

どうして彼女

がこんな時間にやってきたんだ??

 

でも、丁度よかった。とにかく謝らないと

 

彼女には酷いことを言ってしまった。

 

「ごめんなさい、こんな夜分に。」

 

「寒いから、さあ、中に入って!」

 

私たちは部屋の中で立ったまま話をする。

 

「ごめん・・・友梨奈」

 

彼女は謝罪の言葉を口にして

頭を下げた。

 

「・・・・・・・」

 

私が謝罪しようと思ったのに

先に謝罪され言葉を失った。

 

「ずーと友梨奈に

病気のこと内緒にしてて、

私、怖かったの、今の友梨奈との生活が

壊れるんじゃないかと思って・・・

だから、言えなかったの

ごめんね。でも、それでも私は

友梨奈が大好き。

だから、最後にキスして欲しいの。

それで私は貴方を諦められる。

お願い!友梨奈・・・!!」

 

最後にキスして欲しいなんて

 

あんなにひどい言葉を浴びせたのに

 

こんなことを

申し出るには相当勇気がいったはず。

 

それに比べて私はなにをしてるんだよ。

 

私は無言で理佐に近づいた。

 

理佐は目をつぶり

私は唇を重ね合わせる。

 

「・・・ありがとう。友梨奈。

ダンス頑張ってね。陰ながら応援してるから」

 

理佐の目から涙が零れた。