理佐に別れを告げ
暫く泣きじゃくった
やがて泣き止んだ私は
生田さんに電話を入れる。
「生田さん、平手友梨奈です。」
「友梨奈さん。どうしました?」
「今、理佐と別れました。」
「そう……」
「あとはよろしくお願いします。」
「ああ、任せて下さい。
必ず彼女を幸せにしますから。」
「じゃあ、これで。」
私は電話を切った。
そして、傘もささず雨の中を歩いて行った。
初めて理佐とキスしたときも
こんな雨の中だったな・・・
せめて、別れ際は
ラストキスで決めたかったなあ・・・
ただ傷つけただけだったな~
想定どおりにはいかないよ。
こうして、私と理佐は別れたんだ。