サイレントマジョリティー14 | じゅりれなよ永遠に

じゅりれなよ永遠に

じゅりれな・坂道小説書いてます。

友梨奈の言葉を受け葵は

涙を堪えながら言葉をくちにする。

 

「非道いよ。今日を楽しみにしていたのに。」

 

「あのぉ…私なら一人で帰れるから・・・」

 

理佐はなんだか罪悪感が芽生えてきた。

 

「私が理佐を送りたいの」

 

友梨奈の言葉に理佐は黙ってしまった。

 

「だから、葵は帰ってくれないか」

 

「・・・・・」

 

葵は沈黙したままその場を動こうとはしなかった

 

「私達つき合っているわけじゃないんだから、

そんなにしつこくしないでよ」

 

「わかった…大人しく帰るから

 怒らないで…また連絡頂戴ね」

 

嫌われたくない葵は

反抗することなく友梨奈の言葉を受け入れた

 

葵は帰って行った

 

「いいの??」

 

理佐は申し訳なさそうにする。

 

「いいよ。私は個人の物じゃないんだから

さあ、行こう」

 

「うん・・・」

 

理佐は友梨奈の冷酷なところを見てしまい

少し怖くなっていたのだ。

 

さっきまでの友梨奈の面影がなく

まるで独裁者のように思えたのだ

 

自分たちは友梨奈には逆らえない一般市民

 

そう考えると

理佐は友梨奈の半歩後ろを歩いていた