そして、その日の放課後
理佐は梨加と二人で下校しようとしていた。
すると校門前に友梨奈がいるではないか。
梨加が理佐に囁いた。
「友梨奈がいるよ。
理佐のこと待ってるんじゃないの」
「そんなことある訳ないでしょ
きっと守屋さんをまっているのよ。」
そう云いながら理佐達は
友梨奈の横を通り抜けようとした。
「あ、待ってよ!」
友梨奈が声をかけてきた。
「え??」
理佐達は驚いて立ち止った。
「たしか、渡邉理佐ちゃんだよね?」
友梨奈が理佐に近づいていった。
「うん・・・そうだけど。なにか?」
「ねえ、これからカフェ行かない??」
「え??私と??」
「あ・・・私急ぐから先帰るね!
じゃあ、またね。」
梨加は気を利かして去っていったのだ。
「あ・・・ちょっと、梨加!」
「ね、いいじゃん。行こうよ!」
友梨奈は理佐の手を握ってきた。
ドキっとする理佐であった。
「少しの時間ならいいけど。」
「よし、気まり!いこう。」
半ば強引に連れたれていく理佐であるが
大好きな友梨奈に誘われて
嬉しい気持ちで一杯であった。