素敵な三角関係 ~哀しき友情~8 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

ベッドの中に入った

理佐は目をつぶった。

 

すると、

 

「好きだよ・・・理佐」

 

心に友梨奈の声がこだまする。

 

葵が布団を捲りあげ、

 

理佐の巻いているバスタオルを取ろうと

した瞬間だった

 

理佐はベッドから降りたのだ。

 

その行動に葵が驚く。

 

「理佐??」

 

「ごめん・・・葵。

私、やっぱり

これ以上のことはできないよ」

 

理佐は葵に背中を向けながら言った。

 

「平手さんのことが忘れなれないの?」

 

「ここに来て、気づいたの。

やっぱり、私は友梨奈が大好きなの

ごめん・・・」

 

葵は悲しげな表情をしていたが

やがて笑顔になる。

 

「私・・・少し焦りすぎたかな・・・

 ゆっくり、自分のことを好きに

 なってもらおうと思ってたのに・・・

 あなたの心が私にないって気づいて

 どうしても、貴方と

 深い関係になりたかったんだ」

 

葵はベッドから出て、

バスルームへ向かった。

 

理佐はなにも声をかけることが出来ず

葵が出てくるのをまった。

 

そして服を着て出てきた葵は理佐に言った。

 

「よし、帰ろう。私達は友達にもどろう・・

 ゆっくり、関係を築こうよ。」

 

「ごめんなさい・・・」

 

理佐は涙声で言った。

 

「理佐も早く服を着なよ。」

 

理佐はバスルームへ行き服を着た。

 

そして、二人は部屋を後にして

チェックアウトしてタクシー乗り場に

行ったのだ。

 

帰る方向が違うので

先に葵が乗ることに・・・

 

「じゃあね。」

 

葵が乗り込んだ。

 

「本当にごめんね・・・」

 

葵は首を横に振った

 

「気にしてないよ」

 

車は発車した。

 

葵は振り向いて手を振る。

 

そして、前を向き静かに泣きだした・・・

 

理佐はその震える肩を見送り

 

深い罪悪感に浸るのだった。