TWO ROSES -good-by day-24 | じゅりれなよ永遠に

じゅりれなよ永遠に

じゅりれな・坂道小説書いてます。

友梨奈と別れて帰宅した珠理奈は

このことを玲奈に

言うつもりもない

 

玲奈は今、

受験にむけて必死に勉強している

 

そして友梨奈と別れたところで自分の

犯した罪は消えない

 

だから、玲奈の邪魔だけはしないで

おこうと心に誓ったのだ

 

12月24日 二学期の終業式

 

玲奈は相変わらず朝、早く登校して

図書室で勉強している。

 

そこに理佐がやってきた。

 

「おはよう。」

 

「あ・・理佐ちゃん?!」

 

「ちょっと、いいかな?」

 

「うん・・大丈夫だよ」

 

「なんか、私の助言で

余計に二人を

仲たがいさせたのかって気になったの」

 

理佐がすまなそうな顔をする。

 

「そんなことないよ。

受験に集中したいだけ」

 

「でも、絶対に今珠理奈を責めないと

わだかまりがとけないよ

絶対に玲奈は

本当の気持ちを隠しているよ。

いい子でいる必要はないよ。

珠理奈が傷ついたらどうしよう

て思っているでしょ?」

 

それは図星だった・・・

 

玲奈は視線を反らし

口がへの字になった。

 

「一番の被害者は玲奈だよ。

 言いたいこと言ってから

 仲たがいしたほうがいいよ。」

 

「・・・・・・・・・」

 

「それに、今の珠理奈は

半殺し状態だよ

はっきりと怒りをぶつけて、

二人の仲を終わらせた方がいいよ

それが珠理奈のためでもあるよ」

 

この2週間は珠理奈とは

二人きりになったことがない

 

たしかに、このままでは

いけないかもしれない。

 

そう思った玲奈は完全に珠理奈と

決別する覚悟で終業式の終わりに

 

屋上へ呼びだしたのだ。