今 君といられること―死神と呼ばれても―23 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

「ここなら、棺が出てくるのが見えるわね」

 

私達は葬儀会場から100m程離れた所にいた。

 

葬式が始まり時間のなると

 

友梨奈はずーと数珠を持って

お祈りをしていたのだ。

 

目からは涙が溢れ出ていた。

 

大倉さんの死後、

山田君が友梨奈の心の支えになり

 

友梨奈には山田君との思い出が

駆け巡っていたのであろう

 

そして、1時間30分経過した時に

棺が霊柩車に運び込まれたのだ。

 

「良介・・・ありがとう。そして、ごめんね」

 

友梨奈はつぶやいた。

 

霊柩車が去って行った後も

友梨奈は暫くお祈りをしていたのだった・・・

 

私はこんな試練を

友梨奈に与える神様に祈っていた。

 

もう、これ以上友梨奈を苦しめないで下さい。

 

まだ足りないのなら私に罰を与えて下さい。

 

もう、これ以上友梨奈の

哀しい顔はみたくありません。

 

お願いします。友梨奈を救って下さい。