その夜、友梨奈は疲れ切って
ぐっすりと眠ったのだ
可哀相な友梨奈・・・・
でも、私は少し嬉しい感情が湧き出ている・・・
友梨奈がこんなに苦しんで哀しんでいるのに
友梨奈がまた自分の元に
帰ってきたのを喜んでいる。
私は最低の人間だわ・・・
この罪滅ぼしの為にも
友梨奈の笑顔を取り戻してあげないと。
翌日の葬儀は
向こうの両親が拒否しているので
友梨奈を連れて行くわけにも行かず
かと言って、友梨奈を
ここに一人にする訳にもいかなしなぁ・・・
どうしようか・・・
私は考えた挙げ句、行動に移すことにした。
「友梨奈・・・行くよ!!」
「え???」
「山田君を見送りに行こう。」
「でも、向こうのご両親が・・・・」
「離れた所から見送ろう。」
「・・・うん」
私と友梨奈は
葬儀会場が見える場所へと足を運んだ。