今 君といられること―死神と呼ばれても―22 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

その夜、友梨奈は疲れ切って

ぐっすりと眠ったのだ

 

可哀相な友梨奈・・・・

 

でも、私は少し嬉しい感情が湧き出ている・・・

 

友梨奈がこんなに苦しんで哀しんでいるのに

 

友梨奈がまた自分の元に

帰ってきたのを喜んでいる。

 

私は最低の人間だわ・・・

 

この罪滅ぼしの為にも

 

友梨奈の笑顔を取り戻してあげないと。

 

翌日の葬儀は

向こうの両親が拒否しているので

友梨奈を連れて行くわけにも行かず

 

かと言って、友梨奈を

ここに一人にする訳にもいかなしなぁ・・・

 

どうしようか・・・

 

私は考えた挙げ句、行動に移すことにした。

 

「友梨奈・・・行くよ!!」

 

「え???」

 

「山田君を見送りに行こう。」

 

「でも、向こうのご両親が・・・・」

 

「離れた所から見送ろう。

 

「・・・うん」

 

私と友梨奈は

葬儀会場が見える場所へと足を運んだ。