強がり時計 ~失われた恋~ 12 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

「友梨奈・・・探したよ。」

 

身長は180cmぐらいある

20代前半の男性が近づいてきた。

 

「知り合いなの?」

 

私の言葉に

友梨奈は頷いた。

 

「なんで、黙っていなくなったんだよ」

 

男性の言葉に

友梨奈は視線をそらす。

 

「黙ってないで、なんとか言ってくれよ!」

 

男性は友梨奈の肩を揺らした。

 

「ちょっと、あなた!

いきなりなにするんですか?」

 

私は二人の間に割って入った。

 

「あなたは誰ですか?」

 

恋人ですって言いたいが

ややこしくなりそうだなあ・・・

 

無難にいくか・・

 

「松井玲奈と申します。

友梨奈と一緒に暮らしています。

保護者みたいなもんです。

 貴方は誰ですか?」

 

そう言ったら、

男性は少し冷静さを取り戻した。

 

「僕、坂口健太郎と言います。

 友梨奈とは同級生でつき合ってました・・」

 

え????

 

友梨奈に昔彼氏がいたの???

 

「坂口君・・・ごめん・・・」

 

友梨奈は何を言ったらいいのか

分らないほど混乱していたのだ。

 

「坂口さん・・・友梨奈は今、

 急なことで戸惑っています。

 私達は逃げたり隠れたりしません。

 後日お会いすることで今日の所は

 お引き取り願えませんか?」

 

私はスマホをとり出し

連絡先を交換した。

 

「友梨奈・・連絡待ってるよ・・」

 

そう言って坂口さんは去って行ったのだった