月曜日にスカートを切られた。1 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

月曜日にスカートを切られた

 

“ドリーム“

それは、ここ新宿で広まっている

違法薬物の名称である。

 

この“ドリーム”を

売人を使って売りさばいている男が

“義経”と呼ばれていた・・・

 

それは4月のある晴れた日の出来事だった・・・

 

警視庁刑事部組織犯罪対策課

巡査長 平手友梨奈と松井珠理奈は

”ドリーム“の売買瞬間を取り押さえ

犯人を拘束した。

 

犯人は護送されていったが

珠理奈と友梨奈は事後処理で

駅長室で駅長に書類を書いてもらっていた。

 

「今回は私が先に手錠かけたから

 私の勝ちだね。」

 

珠理奈が隣に座っている

友梨奈に小声で囁いた。

 

「犯人検挙に勝ち負けなんてないでしょ?

 ゲームじゃないんだから。」

 

友梨奈は前を向いたまま小声で返す。

 

二人は18歳で警察官になり

共に優秀だった為に

21歳で刑事になり、当時の話題作りの為に

なんと、警視庁に配属されたのだ。

 

そして二人はライバル関係で

既に刑事に配属され2年が経過していた。

 

そんな時だった

 

ある若い女性が駅長室に駆け込んできた。

 

「すいません、

警察を呼んでいただけませんか。」

 

女性はスカートの後ろの

太ももの下あたりを抑えていた

 

その女性の和やかな空気感、

深く吸い寄せられていく瞳の輝きに

珠理奈と友梨奈は

一瞬時が止まったのだ。

 

その女性の名は松井玲奈。

 

この先松井珠理奈と平手友梨奈と繰り広げる

悲劇の幕開けだった・・・