甘く危険な香り14 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

久しぶりに現れた元カレの吉沢君が口を開く

 

「今帰りか?」

 

「うん・・・」

 

「なあ、久しぶりに食事にでもどうだ?」

 

吉沢君は白い歯を覗かせながら言った。

 

「ごめん、用事があるの。」

 

私は彼の前を通り抜けようとした。

 

すると彼は私の肩を軽く掴んだ。

 

「まあ、待てよ・・・・

 もう一度だけ、話を聞いてくれないか?」

 

「本当に急いでるの!」

 

私は吉沢君の掴んだ手を払いのけ

素早く去っていった。

 

「珠理奈~~今でもまだ

 おまえが好きなんだよ!」

 

吉沢君は去っていった私に叫んだが

 

私はそれを無視して立ち去ったんだ。

 

もう、私は玲奈さんとつき合っているんだ。

 

今更、吉沢君と

やり直すことなんて考えていないよ。