久しぶりに現れた元カレの吉沢君が口を開く
「今帰りか?」
「うん・・・」
「なあ、久しぶりに食事にでもどうだ?」
吉沢君は白い歯を覗かせながら言った。
「ごめん、用事があるの。」
私は彼の前を通り抜けようとした。
すると彼は私の肩を軽く掴んだ。
「まあ、待てよ・・・・
もう一度だけ、話を聞いてくれないか?」
「本当に急いでるの!」
私は吉沢君の掴んだ手を払いのけ
素早く去っていった。
「珠理奈~~今でもまだ
おまえが好きなんだよ!」
吉沢君は去っていった私に叫んだが
私はそれを無視して立ち去ったんだ。
もう、私は玲奈さんとつき合っているんだ。
今更、吉沢君と
やり直すことなんて考えていないよ。