いよいよ12月24日。
クリスマスプレゼントに
ステンレス製のボールペンを用意したんだ。
これなら気楽に
使用してもらえると思ったんだ。
夜の19時を向かえていた。
私は玲奈ちゃんに駅を指定して、
その駅前で待ち合わせしていた。
私が駅に到着したころには
玲奈ちゃんはすでに到着していた。
玲奈ちゃんの服装は
水色のコートに赤のマフラーを
巻いており、その透明感が
より一層引き立っていた。
なに・・・むちゃくちゃ、綺麗じゃん!
こんな綺麗な女性に
彼氏がいないなんて奇跡だね。
玲奈ちゃんは私を見つけると
手を振ってくれた。
私も手を振り返す。
「ごめんねえ・・まった?」
「今、来たところだよ!」
玲奈ちゃんは笑顔で言ってくれた。
私は玲奈ちゃんの右腕に
手をまわして腕をくんだ。
玲奈ちゃんから見たら、私は妹!
だから、これは遠慮なくできるんだ。
この時だけは、
女で生まれてよかったと思うんだ。
私が選んだお店は、イタリアンのお店。
ここは女性に人気があるので
店内はカップルのほかにも
女性だけで来店する客も多いので
私達が周りから見て
浮いた存在にはならないんだ。
「珠理奈よく、こんな店知っていたわね
さすが今時の高校生ね」
玲奈ちゃんが着席するなり口を開いた。
そりゃ、捜しましたよ!
なんたって、玲奈ちゃんと
クリスマスイブを楽しめるんだから・・・