目を開け、横を向くと
愛しい玲奈ちゃんの姿が
私は嬉しさのあまりに涙を流す。
「玲奈ちゃん・・・・会いたかったよ!」
生還しての第一声がこれだったのだ。
「珠理奈!よかった。
本当によかった!」
玲奈ちゃんは涙を流し、
握っていた私の左手を
自分の頬にくっつけて喜んでくれたんだ。
病室には他に私の両親がいた。
私は暫く状況が把握できていなかった。
そして、3分後私は全てを理解した。
そうか、私は麻衣に刺されたんだ・・・
そして、慌てて弁明したんだ。
「この傷は私が誤って自分で刺したんだよ!
ごめん!心配かけて!」
玲奈ちゃんは私の左手を両手で
包み込むように握りながら
「白石さんは自首したわ!
ごめん!珠理奈・・・
私の為に命までかけてくれて!」
「え・・・そうか・・・自首したのか・・」
ごめん。麻衣。
あなたを追い込んだのは
私のせいだ。
あなたを守ることができなくて
本当にごめん!
麻衣の人生を私が狂わしてしまった。
こんな私が生きていていいのだろうか?
いや!きっと、生きて償うため
私は生かされたんだ