(玲奈side)
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私は社長に手を引かれ
お花見会場から逃げていた
珠理奈には悪いのだけど、
このとき木村社長に手を握られ嬉しく思う、
不謹慎な自分がいたのだ。
「玲奈,すまない。怖い思いをさせて」
木村社長が後ろを振り向きながら言ってくれた。
「私は平気です。それより珠理奈が・・・」
「香取がついているから心配ないよ。
珠理奈には悪いが
まずは玲奈を安全な場所に連れて行きたい・・」
え??・・・私を特別視してくれているの??
違うよね!
きっと、私が一番よわよわしいからだ・・・
過度の期待はよそう。
「とりあえず、反対側の公園に行こう。」
私達は道路を渡り、もうひとつの公園に
到着した。
「ここにいて、俺が向こうの様子をみてくるから・・」
木村社長は私にそう言って、
戻ろうとした時だった
先ほど木村社長がKOした、
一番強そうな男が息を吹き返し追いかけてきた.
木村社長は私を背中で守り、
この男と再び格闘となった。
