氷川のナイフは私の腹部を狙ってきたが
私は彼女の手を掴んでそれを阻止する。
ひ弱な力ね・・・
これなら時間が稼げるわね。
私と氷川はしばらく膠着状態が続いたが
次の瞬間、ドアをたたく音が・・・
「警察です!ここを開けてください。」
「え!警察・・・」
その声を聞いて氷川はひるんだ
よし、今だ。
私は氷川のナイフを強引に
自分のワキ腹に突き刺した。
「え??」
氷川は自分から刺されにきた私に驚いた。
そして、私は氷川を突き飛ばし
玄関のドアを開けた。
「た・・・助けてください。あの人が・・・」
ナイフが腹部に突き刺さり、血だらけの私を見た
警察はすぐに氷川を確保する。
氷川は声をだすことが出来ず、
ただ、首を横にフルだけだった。
「大丈夫ですか!
すぐに救急車を呼びます。」
私は刑事に介抱され、病院に運ばれた
幸い傷は浅く、命には別状なかった
氷川には傷害教唆の他に
殺人未遂の罪が加わった。
こうして小山達と氷川は逮捕されたのだ。