女性の誘いに玲奈は答える。
「ええ・・・喜んで。」
女性は玲奈の前に座り自己紹介を始める。
「私の名前は松井珠理奈、
23歳。よろしくね。」
「え??ジュリナ??」
玲奈は名前まで同じで
さらにビックリしたのだ。
「え??なにかおかしい?」
珠理奈は事情をしらないので
玲奈がおどろくことが理解できていなかった。
「ごめんなさい・・・何でもないの。
私の名前は松井玲奈。25歳よ」
「同じ名字だね。奇遇ね!」
「ほんとね・・・
ところで珠理奈さんは
ご兄弟はいるの?」
玲奈は珠理奈と死んだジュリナが
姉妹なのか疑ったのだ。
「私は生まれた時から
一人っ子だよ。そっか、さっき、
私が大切な人に似ているって言ってたよね。
私と姉妹と思ったんだ・・・・」
「あまりにも似ていたから。
そっか、一人っ子かぁ・・」
玲奈はグラスに口をつけた。
「どんな人だったの・・・」
「明るくて、小々強引だけど
笑顔が素敵な子だったの・・」
玲奈は寂しげな表情をする。
「だった??・・あ・・」
珠理奈は玲奈の大切な人が
亡くなっていることに気付いたのだ。
「ごめん、私の顔のせいで
忘れたいことを思いださせたんじゃ・・・」
珠理奈は悪びれた表情をする。
「そんなことないよ、
珠理奈さんに会えて
なにか懐かしい思い出が蘇ったわ。
今日は飲みましょう!」
この後玲奈は自分が売れない
小説家だとあかし
そのことを面白可笑しく
珠理奈とかたりあったのだ。