神々の領域~恨み晴らします~9 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

「あ・・あれは、信号無視で

向こうが飛び出してきて、不可抗力だよ。」

 

高木の自己弁護を聞いた向井は

彼に詰め寄った。

 

「おまえが、親に頼んでもみ消したんだろ!

いえ!本当のことをいえ!」

 

「本当のことをしゃべったら

 帰してくれるのか?」

 

高木が珠理奈の方を見た。

 

「本当のことを教えてくれたら

解放するよ。」

 

「本当だな・・・」

 

珠理奈は頷く。

 

「そうだよ・・・親父に泣きついて

助けてもらったんだよ。

俺たちがスピードを出し過ぎて

走っていたら横断歩道を渡るふたりがいたんだ。

有岡と競争してたからブレーキを踏むつもりが

なかったんだ。よけてくれると思ったのに、

よけなかったんだ。」

 

「つまり、あんた達は路上で競争していて

負けるのが嫌でブレーキを踏まず、

二人が横断しているのを

理解しながら、突っ走ったってことだね?」

 

珠理奈の問いかけに高木が答える。

 

「さあ、早くこの縄をほどいてくれよ!」

 

高木はイス縛られた状態で体を上下に動かし

催促したのだ。

 

有岡も訴えるような視線を送っていた。

 

「向井さん!こいつら、許せます?」

 

「許せるわけないだろう!」

 

珠理奈の問いかけに向井は

両手に握り拳を作りながら叫んだ。

 

「あ・・じゃあ、解放できないや!」

 

珠理奈は悪戯っ子のような笑みを浮かべた。

 

「話がちがうじゃないか!」

 

有岡が発言すると

 

後ろで座っていた玲奈が

立ち上がり、床に落ちている

警棒を拾い上げ有岡の顔面を

痛打する。

 

「うわぁあ・・やめてくれ・・もう、

殴らないでくれ!」

 

玲奈は次に高木の方を見た。

 

「・・・たのむ・・許してくれ・・

なんでもするから・・お願いだ!」

 

「本当?本当になんでもするのね?」

 

珠理奈が言うと頷く高木達だった。

 

すると、珠理奈が一旦部屋をでて

すぐにまた戻ってきたのだ。

 

高木達は珠理奈の右手に持っている

ものを見て驚いた。

 

そう、珠理奈は拳銃を握っていたのだった・・

 

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