チョコの奴隷21 | じゅりれなよ永遠に

じゅりれなよ永遠に

じゅりれな・坂道小説書いてます。

私は急いで家にもどり、

 

珠理奈の連絡をひたすらまったのだ。

 

きっと、精神的にかなり参っているはずだ、

 

私が珠理奈を支えてあげなければならない。

 

そして、珠理奈から連絡がはいった。

 

私は家の近くの公園に呼び出されたのだ。

 

なにか、嫌な予感はしていた・・・

 

公園につくと珠理奈はやつれた表情をしていた。

 

「今日はごめんね・・玲奈ちゃん・・」

 

私は首を横に振った。

 

「大丈夫だよ・・・・それより、奈央ちゃんはどうなの?」

 

「発見が早かったんで、軽傷でもう自宅にいるよ

 ただ…精神的にかなり不安定なんだ・・・」

  珠理奈は暫くだまり、目を閉じて

 

決心した表情で切り出した。

 

「玲奈ちゃん・・・ごめん・・・私と

 別れて下さい!」

 

珠理奈は頭を下げた。

 

「・・・・な・・なんで・・どうして・・」

 

 冷静に考えればその理由はすぐに分かるはずだが

 

 別れ話を切り出され動揺してしまった。

 

「こうなったのも私のせいだ!奈央を

 もとの元気な姿に戻してあげないといけ

 ないんだ・・」

 

「・・・・いや・・いやだよ・・・珠理奈と

別れるなんて、私は考えられないよ!」

 

私は、涙を流しながら拒否した。

 

「・・・私も玲奈ちゃんが大好きだよ!

 でも、私は責任を取らないといけないの・・

 ごめん・・・」

 

珠理奈は辛そうな顔で訴えた。

 

珠理奈は私以上に哀しい思いをしている・・

 

私にはわかる・・・・しかたない

 

これ以上ダダを捏ねても、珠理奈を

 

苦しめるだけだ・・・・

 

「・・・わかった・・わかったよ・・

 だから、最後にもう一度ここで

 抱きしめて・・」

 

すると珠理奈は頷き

 

私を力いっぱい抱きしめた。

 

「玲奈ちゃん!ごめん・・・でも愛してる・・」

 

「私もだよ・・・・でも・・・ありがとう、珠理奈・・

 さよなら・・・」

 

その言葉に珠理奈の力が弱まった。

 

私は珠理奈の手を振りほどいて、

 

泣きながら公園から去ったのだ。

 

卒業まであと2週間だった・・・・