昨夜の前橋高校同窓会総会での幹事学年の記念講師 #深谷健 #津田塾大教授 の話で私が気付いたことを箇条書きで恐縮ですが共有させていただきます。

【講師】は講師コメントも私のメモなので分析は山本でお願いします。

【龍】はその都度の私の感想です。

 

講師の本日の表題は「多様性と標準化のはざまの中での政策形成」

最初に示されたスライドのタイトルは

〇本日の構成

・公共部門の捉え方

・課題の普遍性

・公共政策をめぐるトレードオフ

・多様性と標準化のはざまの日本の政策形成

・展望

 

 

【講師】

・みんなのためなのか?誰かのためなのか?

・議院内閣制意思決定の特徴は権威主義とは違いチェックが選挙に定期的に行われる。

・日本の内閣は議会与党によって編成され議会と一体となって連携し政策が進む。

【龍:なるほど国政はそうだが、地方自治ではそうとは限らない】

 

【講師】

議院内閣制はバラバラで閉鎖型任用性??ジョブ型雇用??

災害時など誰が指揮するかでの領域を横断する課題が生まれた。

今回のこども家庭庁はセクター間の連携のために内閣の機能強化を目的

橋本内閣から始まった官邸主導・内閣機能の強化

【龍】

目的意識を持ち専門性の有する人たちがジョブ型雇用によって政策形成に携わったとしても、その政策の受け手である国民の間での主張の違いや利益相反が存在する。政策立案サイドでの対立が解消されたとしてもさまざまな国民意見の違いは乗り越えることができない。だからこそこの政策がどのように作られてきたかというプロセスを開示し、意見の表明の場をつくることによって理解を進めることができるのではないかはてな?それこそが折り合いをつける納得を広げるというトレードオフの解消の最大の心理的な架け橋なのではないか?

でもここまで書いてみたが諫早湾の開拓事業の賛否の議論や辺野古への基地移転への賛否で別れる人々…どのような理解の橋を架けるのか

 

【講師】

・内閣機能強化と同時に選挙制度改革が始まった

・中選挙区制度から小選挙区になって変った事

・中選挙区は政治家が得意分野を作り選挙区の一部の賛意を獲得(業界の支持)

中選挙区では同じ政党間での競争があり、その場合、特定の支援団体(政策ごとに関心集団=業界団体など?)の代表としての機能が必要であり、それゆえに特定政策への特化が進む。いわゆる農林族・運輸族・・・など。それが政策課題が中心から放射線に分割された円弧を持つピザのように区分される。それぞれのセクターが政策へ異なるの関心を持っているが円の中心には政治的な権力(特定の業界に地域を持っている政治家の合議体であり政治中枢)によってが繋がれる。そのピザの三角ごとの分かれてたセクター毎の自立性と発展

【龍】

実は私はこのことはストンとはまった。中選挙区によって候補者同士がそれぞれの得意政策をそれが響く対象に対してのみ行っていた。それが小選挙区制になり地域における全ての課題について関心を持たなければならなくなったということだ。ところがまだ国政においては族議員性が残っている。選挙においてオールマイティーなジェネラリストとして全ての有権者の政治課題に対して関心を持ちながらも、中央においてのスペシャリスト化がなくならない理由というのはそれが得意分野とする業界団体に対してのアプローチの必要性があるということだ。ある特定品目の貿易課税を賛成反対での態度は同じ政党内で対立がある。

 

【講師】

小選挙区制は政党のリーダーからの指名。リーダーを強くする。

政権交代が進む、2009年の政権交代しかし比例代表の存在によって機能が弱い

【龍】

そうだな。何て何ていう組織が残っているのが不思議だと思うがポスト獲得のための仕組になっているのではないか。むしろ交通分野の勉強会あるいは通信あるいは格差是正社会制度さまざまな課題が広がりすぎているので専門性の高い議員を作るのには勉強会的な存在は必要なんだと思う。これも一つの業界民意を聞き取るロビー活動も必要なことなのではないか。

 

【講師】

・地方分権と規制緩和。集権と分権が別のベクトルで進む。コロナでは政府と地方の対立政治があった。官僚との溝と反対に忖度

・リーダー強化・しかし市民の参加も大切

・地方自治においては強力なリーダーシップによってすなわち首長のリーダーシップによって政策が進むことで主権者の政治参加という形への関心の低下

【龍】私も全く同意。しかしリーダーシップが適正ではない場合もある。これをどのように最適化するのかそこにはデータ収集データ分析という新たな民意の把握とそれをもとにした政策形成への可能性を講師から述べられていた。(残念ながらこの部分のメモが残されていない)

 

【講師】

共有地の悲劇+公共政策のトレードオフ

※「共有地の悲劇」は、個々の利己的な行動が公共の資源を枯渇させる現象です。例えば、漁業資源の過剰利用や森林の無計画な伐採、スケボーやBBQの公園利用その一つ。

※トレードオフは対立利益相反という折り合いがつかない現象のことです。我慢ができずみんなが不満を感じてしまう最悪の結果のこと場と龍は考えています

【龍】

講師が投げかけたこの問題はまさに政治にとっての永遠の宿命だ。多様性の拡大によってさまざまなトレードオフのテーマが拡大している日本の政治において、多様化と標準化の狭間で政策を形成するためには、課題の普遍化が不可欠です。多様化とは個々の集団が持つ固有の課題やニーズです。一方、標準化は一律の基準やルールを設ける事です。でもその前にマナーを共通化することでしょう。でも難しい(>_<)。

それでも前橋の最近の動きはうまくいっているのではないだろうか。スケートボード場を利根川の河川敷に作ってボーダーも公園利用者も喜んでくれてるし、馬場川のデザインもそうだ。前橋アーバンデザインという計画づくりにに大勢が参加して決めたこと、そして整備にあたっては税が使われずない民間主導で実施されたプロセスが重要なのだと感じる。みんなで決めてできるだけ民間の力をお借りしながら税金の歳出を減らして行くという手法が税の使いかたという政治判断に対しての理解をいただくことも合意へのプロセスだと感じている。一方、大型投資をしてもいっぱいゲインがあることも理解を広める一つの方法かもしれません。

 

https://www.tsuda.ac.jp/academics/dept-ps/faculty/fukaya.html

【講師の津田塾Webページより。今までわたくしのメモから起こしてきましたが何か重要なメッセージを深谷さんがお伝えになっているのではないかと思い出しても思い出せません。それを感じたのは講演後のパーティーでお会いした #めぶくID を開発された #福田尚久 さんが私に「講師の最後のリーダーシップのメッセージ良かったね」と私に語られましたが残念ながらどの部分がそれをゆっておられるのかが私のメモから繋がりません。そこで最後に大学のWebより講師の言葉を引用させていただきます】

 

【webより】

社会の課題解決を期待される公共政策を理解するために、2つの視点を踏まえて研究を行っています。前向きに課題解決手段の可能性を探ることです。複雑に絡み合う社会課題を解きほぐし、その課題を将来に向かって改善の方向に導くにはいかなるアプローチが役立つのか。こうした問題関心から、「規制」や「情報」といった様々な政策手段がどのように社会に受け入れられる(あるいは逆に受け入れられない)のかについて、データ等の「証拠」をもとにした実証研究を行っています。たとえば、代表的な政策介入である「規制(ルール)」は、公的な権限をもとに社会秩序を形成する有力な手段であると同時に、社会に対して一定の負荷も課します。ゆえに、社会状況が変化すれば当初期待した効果を持ち続けるとは限らず、ともすると逆の効果すらもたらします。「規制のトレード・オフ(あちらを立てればこちらが立たない)」とも言えるこうした政策の特徴を明らかにしつつ、より柔軟なアプローチの可能性を探っています。また、近年は「情報(メッセージ)」というよりソフトな政策手段も注目を集めています。政府が社会に提供する情報内容によって、市民がより有意義な行動を選択できるとすれば、これを上手く活用できないものか。迅速な政策情報の開示や受け手に響く啓発手段の在り方などがここに含まれるでしょう。

 

とはいえ、仮に理想的な政策手段が見つかったとしても、なかなかその通りに政策が作られるとは限らないというその限界を深掘りする視点も重要だと考えています。「証拠による政策形成」の必要性が日本でもしばしば話題となりますが、このことが課題となること自体、専門性に基づく客観的証拠と多様な意見を前提とする民主主義的政策形成の在り方にもともと親和性があったとは言えないことを示唆しています。そこで、この2つ—証拠と政策形成—を架橋するにはどのような条件が必要となるのかについても、政治と行政の仕組みを踏まえつつ多角的に考えています。

 

 

【龍のまとめ】

深谷健教授のコメントは、公共政策の形成における複雑性と柔軟性の重要性を示しており、データに基づいたアプローチの価値を強調しています。証拠に基づく政策形成と民主主義的な政策形成のバランスの取り方についての示唆を頂きました。

 

課題の普遍化とは、特定の地域や集団に限定される課題を、全国的な政策として取り組むために共通化することです。例えば、高齢化や少子化といった問題は、地域ごとに異なる側面を持ちながらも、全国的な課題として取り組む必要があります。これには、現場の声を吸い上げ、共通の課題として再定義する作業が不可欠です。

 

リーダーシップ論

福田さんが言った何が「良かった」のか僕にはわからなかったが、でもリーダーが1ビジョンを持って2たくさんの人に大きな声で話して3決断し4止めるときは止めて4正しい心でいるとこと。なんだろう(*^_^*) そんなメッセージを深井さんがどんな言葉で伝えたのか聞き洩らしたことが残念です。自分への戒めも含めてたぶんそうではないかと私なりに以下は書きます。

 

1.ビジョンの提示

明確なビジョンを持ち、それを共有することで、政策形成の方向性を示す。

ビジョンは、関係者の共感と協力を得るための重要な要素です。

 

2.コミュニケーション能力

各種ステークホルダーとの効果的なコミュニケーションを通じて、内緒話でなく情報共有を行い合意形成を図る。

 

3.決断力

トレードオフの状況においては、納得できるデータ収集と分析を隠さず公開して合理的な判断を行う。

 

4.柔軟性

多様化する社会のニーズに対応するためには、歴史観への柔軟な思考と対応力が必要。世の中の変化を予測し自分の価値観も必要に応じて見直すことが必要です。

 

5. 倫理観

公共政策は、社会全体の利益を考慮したものでなければなりません。リーダーシップは最終的にはリーダーの倫理観と透明性が求められる。

 

 

イノベーションの源泉はつながりとの深谷さんの言葉が私は一番うれしかった。

確かに会場でたくさんのOBと意見交換できた。交通の事、デジタルの事、教育の事、芸人さんのなった若い後輩がチラシを配っています。

#できたくん 

 

同級生が27名も参加。そのまま2次会へ。せっかくだから広瀬川を通っていきます。