上武連携についての私的な意見交換会に埼玉へ伺ってきました。当然、私は公的に自治体を代表する役割でなく個人として行っていくべきだと考えています。「もともと私と埼玉県の関係者の私的な意見交換会から始まったこの自治体の動きが今後十年あるいはそれ以上に進展しいくことを期待をしながら見守っていきたい」。それが私の立場です。

上武のエリア経済価値を伸ばすインフラは交通(モビリティとトランスポーテ―ションの両方の意味)の高度化です。

 

今日は4つの自治体の長や議員さんとシンクタンクを含む20名のメンバーが集まった。埼玉新聞やオンラインニュースを契機に埼玉県での盛り上がりがあり、私が呼ばれたというのがこの理由になっている。

 

 

 

さらに以下の企業立地による記事が議論を活性化させてくれた。信越化学の新工場が利根川(伊勢崎市国領町)に建設。

利根川とその川筋を飛行するVertical Transportationの大きな可能性を拡げる。川で結ばれる上武が新たしい意味を生む。河川海運の時代の復活なのだ。かつて前橋市の広瀬川の船着き場があり、今でも舫を結ぶ岩が立っています。

 

 

 

一気に飛行場ではなく都市間交流を固めていくことが大切

都市の連携は交通連携です。そのための新交通で上武を結ぶ。

今でも地域の人流や経済の交流は活発です。これを含めるために新しい交通を作って結びを合わせていく。例えばJR伊勢崎駅=市民病院=新幹線本庄駅を結ぶなど新交通を手始めに上武環状線として今後検討することも必要ではないのか?或は利根川や烏川の治水を連携していることも必要なのではないか?まずはその連携の先に様々な夢が構築できるのだと思う。

 

 

 

日本各地に航空輸送への動きが生まれている。

北関東道沿線は、立地型メーカー物流型、そして圏央道沿線は広域配送型、さらに外環道及び臨海部は港湾、飛行場を活用した国際物流の特徴が見えてきます。果たしてこの住み分けで上武エリアはいいのだろうか。 新たな上武のロジスティクスの可能性を見いだせないだろうか。

 

➀成田第3滑走路

私は圏央道の開通に大きな脅威を感じています。北関東及び埼玉北部、これを「上武」と表現すれば、この上武地区は関越道及び北関東自動車道の経済圏です。つまり東京から100kmの円弧にそって立地する経済圏です。しかし今、東京からおよそ50km円弧に沿う圏央自動車道の開通が大きなポテンシャルを持ち、私達のライバルとして力を増すでしょう。グローバル経済の中で世界のマーケットを手に入れようとする製造業は上武での活動に限界を感じて圏央道へ移転するのではないか? もっと世界に近づこうとするためにより成田エアに近い立地を求めるのではなかい?それが私の危惧です。 皆さんならどうお考えになりますか。

 

 

 

➁奈良県の防災飛行場計画

奈良県五條市のゴルフ場跡地を活用し、最新輸送機であるC―2の離発着が可能となる2000m級滑走路整備を20年計画で構想を発表しています。

 

 

この計画は奈良県知事選挙により誕生した知事によって撤回されていることも報道されています。計画撤回の知事と推進の議会と地元の間での議論が続くでしょうが、一定の足踏みになると想定されいる。

※奈良県大規模広域防災拠点整備基本計画概要はサイトが消されているだろうか?

 https://www.pref.nara.jp/secure/250542/daikibo-plan-summary.pdf

 

 

 

 

③山梨県のリニア新幹線との連携空港

これも小型ジェットの飛行場と駐機を構想されている。

リニアとエアーという交通ハブ化という面では上武の考えと共通しています。リニアの開通への障壁の存在は山梨にとって大きなリスクでしたが・・・

 

 

上武は空と海と陸の交通ハブになる。

この名刺サイズのカードの小さな窓の中に、それぞれ5粒ずつの超微小な電子部品が入っています。これは太陽誘電が作る微細コンデンサーで、わずかこれが1キロ集で数千万円の価値がある部品です。これを求めるのは日本国内ではありません。世界マーケットです。雪の新潟港ではなく快晴率の高い上武地区で、荷捌きまで含めた通関保税、食物防疫ができるとすれば、 上武に新しい陸の港をもってくることになる。

 

 

まずは

Vポート⇒ブッシュエア⇒小規模空港⇒災害支援拠点⇒

のスモールスタートは?

東京都は平成27年の調布飛行場周辺での航空機墜落事故以来、調布飛行場における自家用機の運航を自粛しています。今後、小型航空機によるエグゼクティブのグローバルな移動の需要が拡大する中、首都圏には小型航空機用のスペースがなくなっています。場外離着陸場ではフライトクラブ、航空関連の大学が立地しています。ブッシュプレーンの活用とドローンとの乗り継ぎ、あるいはJR新幹線との乗り継ぎ、そして関越や北関東との連携も大きな可能性を持っています。それが可能なのは飛行機、船以外のハブをすでに構築している上武エリアなのです。この未来に向かって動き始めた自治体は多い。

 

調布の滑走路は800m、最初からフル規格である必要はない。

 

 

 

ただし整備手法は民間資本を担い手にするべきだろう。

保税・通関と食物防疫の物流機能が経済を動かす。

日本で不採算に陥っている飛行場は多い。まずは実需者である航空事業者航空貨物輸送の事業者を中心にした新しい建設運営のスキームを考えていくべきだ。巨大な倉庫群とそしてそこオペレーションするための新しい設備投資、入管、インランドデポやあるいは食物防疫さまざまな業務が新たな産業を生むのです。それが航空貨物飛行場が新しいエコセンターになるという意味です。アメリカのテネシーやケンタッキーにわフェデラルエクスプレスやUPSなどの世界物流が集まる物流空港が存在している。国際物流企業によるターミナル化なども検討して経済的な公共関与での建設運用を前提とする必要はない。災害時には自衛隊の災害対応にも活用できる可能性もある。あらゆるユースケースに対応するべきだ。

 

 

 

災害支援は地盤、交通ハブ機能…上武が最適だ

首都圏を見ると、超過密空港である羽田、成田の両空港だけでは、物資輸送のための航空機の駐機もおぼつかない。茨城空港(百里基地)や下総飛行場、横田基地、厚木基地では自衛隊機、米軍機の離着陸が行われ、物資輸送が行われるものと想定される。緊急時の物資輸送では、北関東エリアが空白地帯となる。自衛隊の防災機能との連携も注目すべき観点

 

この本を参加した埼玉の自治体関係者から頂いてきた。

埼玉北部、およびぐんま南部中央の上武地区支援の首都圏直下型地震支援の在り方のいろいろな検討が進んでいる様子を感じました。

 

航空産業は大きな可能性を持っている

「ぐんま航空宇宙産業振興協議会」を御存知でしょうか。群馬県には航空宇宙産業の素地があります。群馬県が航空宇宙分野の産業振興を目指して、県内企業の新規参入や販路拡大を支援する組織「ぐんま航空宇宙産業振興協議会」を設立したのは6年前の平成28年。技術力と成長分野を結びつけ、経済の活性を目標にしています。中島飛行機を源流にするスバル(富士重工業)、IHIエアロスペース富岡事業所、ミネベア松井田工場、明星電気(伊勢崎市)など関連企業の拠点が現存します。中堅・中小企業でも、航空宇宙分野を手がける企業が多く存在するのです。先日、埼玉北部の首長さんと意見交換をいたしました。彼は「飛行機の特殊部品を作っている会社があるんだ」とお話しされました。これによって上武が一体化になる気持ちが湧いてきます。

 

 

 

成田空港は日本一の漁港、食糧となる魚類の70%以上は養殖

航空貨物輸送に適した品目は私達のこの上武エリアにはたくさん存在しています。微小精密部品もあれば、あるいは養殖うなぎ・ヒラメ、 一粒が500円にもなるようなイチゴ、ブルーベリー、果樹など小さくても高付加価値のものはいくらでもあります。そしてまたそれらを生産する力もある。重要なのは販路です。上武から世界に向かってマーケットを開いていくためには航空貨物輸送は必要な能力です。生産者もこれからは物流業界では収益率の高い品目を中心に、 プロダクツの市場シェアを高めていくという目標も生まれてきます。生鮮食品、生鮮魚介類、医薬品、移植用臓器、美術工芸品、花き、動物(ペット、競走馬など)緊急医療物資(国際的な機関で標準化)データセンター関係、新しい産業を創造しましょう。

 

物流はまちづくりのエコセンターなんだと思う。