「全国の市町村のふるさと納税の企画に対して8億円の寄付先を探しているのでツイートにて提案を募集しています。」というメッセージを拝見しました。

有り難い話です。どの市町村も、深刻な社会課題があり、自己財源の不足は共通しています。前橋市も同様です。

 

そこで前橋市は以下の3件の寄付のメニューをツイートにて提案させていただきました。

※240文字での提案ですから何処まで意図をお伝えできたか、寄付者がどのような基準で選考されるのかも不明ですが、項目だけを淡々とお伝えしました。

※一回で書ききれませんでしたので2つのツイートになりましたが、これでよかったのでしょうか?

 

 

既に取り組んで実績を上げています以下の3つの課題の解決の為のふるさと寄付を回答しました。

そして大きな応援があれば、前橋市から全国の課題解決の輪を広げることが出来るからです。

 

この取り組みを拡大したいと思いながら、今まで躊躇いがありました。何故なら、前橋市市民に税金ではなく広く全国から寄せられる寄付によってこの活動はすべきだと考えていたからです。例えば身寄りに無い子どもへの支援も前橋市民の税から支出するのではなく全国の善意を集めたいと・・・

 

だからこそ今回の有り難い提案に対して私は、前橋市だけが恩恵を得る事業での応募を行いませんでした。前橋市のふるさと納税のメニューには16の事業があります。その中から全国へ善意をお願いすべき3つの事業を申請致しました。それが以下の3つです。

 

 

①児童養護施設の卒園者への生活・就職・運転免許取得(タイガーマスク運動)支援

現在は前橋市内の児童施設に限っているが全国へ広げたい。その事務局になるつもりです。

 

タイガーマスク運動への寄付は多くの児童養護施設の子どもの社会人への一歩を応援させて頂いています。今までの寄付で充分対応できる対象者数です。何故なら前橋市には2つの児童養護施設しかないので毎年、この施設から高校を卒業して社会人になる若者は5名ほどだからです。身支度や運転免許の取得の応援などを含めて50万円以下の一人当たりの応援ですから現在も基金が残っている状況です。

 

このタイガーマスク支援制度によって、少なくても、親や親せきの支援もなく施設から社会にでる若者への応援になっていることは事実です。

 

でも大きな課題があるのです。何故なら前橋市の施設にいる子がすべて前橋市民ではない事です。そして前橋市民である若者が他市の施設にお世話になっている場合、この若者へは支援を届けられないこと。そして大学進学の応援も必要になってきました。奨学金や国公立の場合では公的な支援があります。看護学校や自動車修理などの職業の学校進学の場合は、企業の卒業後の就職を前提に企業支援も模索しています。

 

それでも家族の支援を受けられない若者が夢に近づくなら社会が多少の応援をしてあげたいと思います

 

そこで私は、この運動を全国に広げたい!そして全ての児童養護施設から社会へ或は進学へ挑戦する若者達へのタイガーマスク運動を全国へ拡げる力を得たいと願っています。

 

 

 

➁戦争からの復興を励ますため、日本を頼りオリンピックに挑戦する南スーダン選手支援

その基金を設置し国際機関との連携になか発展途上の国々のスポーツ支援を進めます。

 

現在前橋市はジャイカ【国際協力機構】の要請を受けて、南スーダン国選手団の受け入れを行ており、ふるさと納税によってその費用を賄っております。これは日本を代表して前橋市が行ってはいますが、どの市町村でも頼まれれば人情として受け入れたでしょう。たまたま前橋市にお声が掛かっただけです。日本の信頼の為にオリンピックパラリンピックの延期に関わらず滞在練習支援を続けたいと考えています。来年のオリンピックパラリンピック終了まで、そしてその後の南スーダン国のアスリート支援にまでつながる活動にしていこうと考えています。ジャイカとの連携の中で、日本が貧しい国々をスポーツで支援する機能を持つためにアフリカスポーツ支援基金として前橋市が運営機能を発揮できます

 

 

 

 

③救助や介助など人々の為に頑張った動物たちが引退後に暮らす施設の運営支援

日本中から様々な社会を支えた動物たちを預かり生涯をおくれる施設が必要です。

 

現在、前橋市では殺処分ゼロを目指して動物愛護センターの運営を行っています。

しかし、もっと譲渡会のようなマッチングを進めるために、その充実を図ろうとしております。この事業に対しても多くの寄付が寄せられております。大変ありがたく思います。

しかし、全国から犬猫に関わらず社会の為に頑張くれた動物を預かるとなると、前橋市の税金を投入することが難しいと考えます。前橋市という自治体に関わらない、社会的な行為に関しては、全国からの善意を寄せて頂きたいと願っています。

先日、東京池袋のフクロウカフェのフクロウたちが30羽、赤城山に引っ越してこられました。カフェの経営者の方からの要請を受けて、前橋市は移住の担当者がお世話することになりました。赤城の森でフライングゲージを設置して暮らすことになります。私達のふるさとには赤城山があり、その自然の中で、本来の四季折々の自然の中で彼らには、観光ガイドとしてのセカンドキャリアを発揮して頂きます(無給ですが(^^♪)。幸いにして移住者の支援担当である移住コンシェルジュの方は彼も移住者であり、動物園の飼育員さんだった経歴の持ち主です。そして前橋保健所の獣医さん達もおなじ気持ちで居ります。きっと多くの獣医さん達がセカンドキャリアとして関わって下さるでしょう。

 

赤城は人にも動物にもセカンドキャリアがおくれる場所です。前橋市は #国際スローシティ連盟 に加盟し赤城エリアが登録されています。古民家改修移住の助成制度や薪ストーブの購入、林業作業研修などいろんな応援をしています。

 

※30羽の仲間に住民証を

 

※この憩いの森が彼らの仕事場です。

※移住コンシェルジュの鈴木さん

 

 

※赤城にはレオナルドダヴィンチ牧場という障害者が厩務員をされる牧場もあります。

 

 

※赤城に白樺牧場 

 

※犬どりやドッグスポーツもにぎやかです

 

 

 

最後に、今回 #ふるさと納税8億円アイデア を提唱された前澤友作氏の呼びかけが、

ふるさと納税自体の意味を問いなおす

きっかけになったと考えます。

寄付といっても、寄付者が本来納税すべき居住自治体にとっては得られる予定の納税を他の自治体に奪われることに通じます。したがってふるさと納税を頂く自治体は、その自治体が良くなることはもちろん、日本全体の社会に良き意味を生み出す使い方を考えるという責任を果たさねばなりません。

 

このふるさと納税制度が長く続くためにも、

そんな志がそれぞれの首長に問われていると感じました。

 

 

前橋市のふるさと納税のwebです

https://www.city.maebashi.gunma.jp/soshiki/seisaku/mirainomesozo/gyomu/2/4879.html