【コロナウィルス対策・一斉休校への対応について】

                   前橋市長  山本龍

昨夜の政府発表から私は担当部と協議を行い、以下の案を提案します。

本日午後3時からの記者会見で詳細は報告いたします。概要を書きます。

 

――――概要―――――

政府方針に従い、基本的には一斉休校を行う。

しかし共働き家庭などで日中の子どもの対応が

不可能な家庭への配慮を行う。

/2月曜 3/3火曜 3/26は休校せず登校とする。

/4~3/25からは休校とするが、子どもの居場所としての

新しい価値を持つ場所として教育委員会は社会へ提供する。

※“スクールホーム”と名付ける。

卒業式は卒業生と保護者で行う。

 

――――スクールホーム実施案骨子―――――

・健康を確認出来た子どもに限定する。※検温報告は家庭の義務とする

保護者の対応が不可能な時間に児童生徒が利用できる。

・登下校は各家庭の責任で行う

・給食は提供しないのでお弁当の対応を家庭にお願いする

・基本は自学自習であるが、学校が学習プログラムを編成する

・上記の為に社会の教育力や保育力の応援を受け入れる。

・このスクールホームを利用しない児童生徒へは家庭での

 学習や健康管理、運動や生活習慣の見直しをお願いし、

 補習用宿題を提供する。

 

――――この判断の経緯――――

昨日の政府の発表以来、教育委員会や健康部、福祉部を中心に議論を重ねてきました。いくつもの課題から「一斉休校」を受け入れ事への社会への影響を鑑み、「スクールホーム案」の検討を行ってきました。

 

課題➀

受け皿不足は深刻です。学童保育をフルタイムにすることは不可能です。

また定員以上の子どもを受け入れればむしろ感染リスクが高まります。

課題➁

小学校では学習の基本が崩れてしまうリスクもあります。

家庭での保育力の格差から生まれる課題への不安も払拭できません。

課題③

産業界も雇用面での大きな不安を抱えています。

 

上記の事から、学校を受け皿とするスクールホームの運営を提案するものです。

 

―――さらにこの機会に、―――

・企業の働く世代の育児への理解やテレワークへの挑戦、

・学校授業の社会教育力の導入

・不登校などの個々の課題を持つ子どもへの対応の検討

・家庭での子どもの健康管理の啓発

などのチャレンジの機会としたいと考えます。