『アルドノア・ゼロ』戦闘解説 | ボクとその周辺

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2期目も録画してたのですが、ディスクの山に埋もれて観ておらず、やっと最近最後まで観ました。



1期は必死で敵の追撃を退けていく様子が描かれていましたが、個人的に2期はヴァース(火星)側の人間模様がかなりの時間をとって描かれていて、少しくどかったですね。


レビューには、メインキャラが死なないので、ご都合主義と書かれていますが、はっきり言ってそんなこと描いてるヒマがありません。

かなりいっぱいいっぱいです。3期欲しかったです。個人的に。


1期は主人公 伊奈帆(イナホ)も、ちょっと頭が回る高校生という感じで、一般人の枠を出ていないのが、2期を観たあとに1期を見直すと新鮮です。

2期はイナホの片目にコンピュータが入って、若干チートになります。




この作品は、戦闘が面白いのですが、ネットで探してみても、解説とか無いですね。




1期の5話のビームサーベルを振り回す敵を倒せた理由でも、解りにくい人には解りにくいでしょうか。

ビームサーベル持ってる敵をただ海に落としただけですからね。


水が超高温のビームサーベルに触れたら、当然液体の水から気体の水蒸気に変わります。

だいたい液体に対して気体の体積は非常に大きくなります。

水の場合、体積が約1700倍になるそうです。



JFEスチールの溶けた鉄が流れ出したとき、消防士さんが水をかけずに冷えるのを待ってたのはそういうことです。

消防車が大量の水をかけたら、下手すると工場が吹き飛びます。



まあ、こっちはまだ解りやすい方だと思います。

問題は、2期の21話です。




2期の21話、透明になるやつと、分身するやつ、高圧電流撃ってくるやつの3機同時に戦ったところですね。


その中でも、最初に倒した高圧電流のやつを倒せた理由は、少なくとも高校で物理をやってないと、意味が解りません。



味方は、あいつに対して弾丸を撃ちましたが、雷のような高圧電流が放たれ、弾丸が撃ち落とされました。

さらに敵は高圧電流を本体にも放ち、近くの味方機は殲滅されます。


主人公イナホは、パラシュート降下しながら、その敵にワイヤーを撃ち込みます。

「これで、俺の電位はおまえと同じになった」

敵は高圧電流を放ちますが、イナホ機に当たりません。


ここで、味方がまた銃弾を放ちますが、敵の高圧電流に撃ち落とされます。


「ではこちらの弾丸はどうかな」

イナホ機が放った弾丸に対して高圧電流を放ちますが、やはり当たらず、直撃弾を受けます。

「おまえが噂のオレンジ色か」

ドカーン



電位の概念が解らないと意味不明ですね。


ある点とある点との〈電位〉の差が〈電位差〉であり、〈電位差〉は〈電圧〉と同じに考えていいです。

で、〈電位差〉が大きくなると、〈電位〉が高いところから低いところへ電気が流れます。


この敵は、自分の〈電位〉を地上に接触している地球側の機体に対して非常に大きくすることで、本来は絶縁体である大気を貫く、雷のような〈電位差〉つまり〈電圧〉を発生させ、高圧電流を落としていたのです。


しかしイナホ機は地上から離れた状態でワイヤーを撃ち込み、高圧電流が流れる電線にとまる鳥のように、敵と自分の〈電位〉を同じにしてしまいました。


当然、持ってる弾丸も敵との〈電位差〉がなくなっています。弾丸にも雷のような高圧電流は落ちません。

そのあとでワイヤーを外しても、イナホ機が地上に降りない限り〈電位〉は変化しません。


それで、敵を倒したあと、地上に降りたときに、足の部分がアースになって、電気が地上に流れて、ここで今度は地上と電位が一致しています。



下手くそな説明ですが、そんな感じです。


高校の物理の電気のところ、閉回路のところでは、〈電位〉の概念が解ってるかどうかで全然理解度が変わってきます。


電圧Vの〈電池〉のところで、+側に〈電位〉がV大きくなります。

抵抗値Rの〈抵抗〉のところで〈電位〉がI×R下がります。

あとコンデンサーとスイッチが絡むともう少しややこしかったですね。

はっきり思い出せてないので、書くのはやめときます。

確か、コンデンサーは向こう側と繋がってないので〈電位〉は変わらなかったはずですが。

で、〈電位差〉がある状態でスイッチを切り換えると、〈電位差〉を保存して、スイッチが入れかわると電気が流れるんでしたっけ。


ちょっとハッキリ思い出せません。