『ガンダム』ゲームから金属の強さへ | ボクとその周辺

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あと、日常のこととか、気が向いたら心理学関連も書くかもです。

ガンダムのゲームでは『F91』と『V』は登場すらしないことが多いです。

でも最近は、この2作品がリアルタイムだった人が作ってる側になってるせいか、それなりに登場します。

登場した場合、『V』のV2ガンダムは宇宙世紀シリーズ最後ということもあってか、けっこう強いです。

でもたいていガンダムF91はかわいそうな感じになります。

もともと防御力低くて、最大機動モード時は速くなるけどダメージ二倍、みたいな感じです。

なんか設定書の
「表面の塗装が剥がれることで放熱するようになっており、最後の戦闘で分身したように見えたのは、剥がれた塗装のせいだと思われる」
みたいな記述のせいみたいです。

これは『宇宙世紀ガンダム』の世界の中の学者先生の考察です。

分身したのは明らかに、パイロットのシーブックの精神とミノフスキー粒子の感応です。νガンダムが小惑星押し戻したのと同じです。
それに剥がれてるのは、あくまでも塗装です。


あと設定書の他のところも読んで欲しいです。

「特殊な方法で金属結晶を成長させることで、無欠陥の状態よりも強度がある」
とあります。

物理学がミノフスキー粒子でひっくり返ってる世界ですが、金属学もひっくり返ってます。


『ガンダム』のモビルスーツの装甲材〈ガンダリウム〉は〈ルナチタニウム〉の俗称ということなので、チタン系です。

現実世界でも多くのものがチタン合金や鋼(鉄-炭素 合金)、ジュラルミン(アルミ-銅 合金)で作られてます。

でも、これらの金属を引っ張ったり曲げたりして壊れるまでの強さは、理想の値より全然小さいのです。

欠陥があるからです。


金属の欠陥とは、並んでる金属原子が一個抜けてるとか、途中から並び方が変わってたりとか、そーゆーのですね。

この部分が力を加えるとズルズルと辷(すべ)っていって、最後には壊れてしまいます。

現在の技術でも、欠陥のない金属のブロックは作れるみたいですが、小さい物を作るのにも時間とお金がかかる、というか研究室の中だけのモノのようです。


でも、欠陥をなくす以外にも、壊れにくくする方法はあります。

欠陥が辷っていかないように、動きにくくするのです。


まず1つ目は欠陥を絡まらせることです。

力を加えると欠陥が動きますが、小さな力だと壊れません。
そうしてるうちに欠陥がからまってしまうのです。

針金を何回か曲げると、曲げた部分が硬くなります。
ただ、やりすぎると脆(もろ)くなります。

基本的に硬いものは脆いです。

そして、壊れてしまいます。

なんか、ちいさい鋼のボールを高速でぶつけまくって表面を硬くする、ショットピーニング方法もあります。


二つ目は、金属の結晶の並びを歪めてしまうことです。

なんか別の金属と混ぜて合金にすると、鋼なら、大きい鉄原子の間に小さな炭素原子がはさまります。
すると、炭素原子の周りの隙間を埋めようと、原子の並びがぐにゃりとかたよります。

そうすると、その部分は欠陥が動きにくくなります。

だから、炭素の含有量が高い鋼は、硬いですが脆いです。
程々にしとかないと、曲がる前に割れるように壊れてしまいます。

この辺が、ダイヤモンドは金づちで叩いたら壊れるけど、鋼は壊れない理由です。


もうひとつ、なんかあった気がしましたが忘れました。

ので付け加えると、すごく小さな金属の板を引っ張ると、あり得ないぐらい強いことがあります。

いろんな方法で欠陥が動かないようにするより全然強かったりします。

小さいと、欠陥を含む確率が小さい、ということです。

その強さが普通に、大きいカタマリで実現できれば、とても軽く作れます。

軽いと燃費も小回りもきくようになります。
自分自身を動かす力が小さくてすむので、パワーとか上がります。


F91はそれ以上のはずなんです。
ホントは強いんですよ~


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