南町交差点から徒歩5分。
尾山町に今年4月、宮城県仙台市にある同名の甘味処の姉妹店?としてオープンした「甘味処すずや」で、あんバターもなか¥432、マロンマロンもなか¥540、白玉ずんだ¥594。
仙台から東京を飛び越して、敢えて和菓子激戦区の金沢にお店をオープンした経緯はよくわかりません。 しかもこの地では珍しい、仙台名物ともいえる「ずんだ」推しではなく、粒あんのモナカで勝負とは、チャレンジャーですね。
お店の場所は国道157号線から一本、尾山神社側に入った路地で、喫茶めるつばう(8月30日投稿)の斜め向かい、パンと焼き菓子の店COYA(2019年6月)の向かって右隣です。
店頭に看板があり、最中のラインナップが色々あります。 どうやらオーソドックスな最中は無くて、あんバターや、いろんなフルーツなど使った、いわゆる「映える」系のよう。
店内はとてもスタイリッシュで、イートインスペースはこんな感じ。
なんと、椅子も机も段ボール製。 モダンですね。
さすがにオッサンが甘味を頂く雰囲気ではないので、今回はテイクアウトにしました。 購入したのは、あんバター、栗餡のモナカ、そして、仙台といえば、の「ずんだ」。
お店自体はモナカ推しのようですが、仙台由来のお店ですからね、金沢ではあまりなじみのない「ずんだ」から頂くことにしましょう。
ずんだ餡は意外にしっとりしてます。 お豆の青々とした香りと、甘い香りが入り混じっています。
さっそく白玉に一つ、たっぷりとずんだをトッピング。
まずは一口... って思ったら、この白玉、かなりのモチモチ感。 白玉というよりはお団子とかお餅に近い。
頬張ってみますと、ずんだの心地よい香りが口の中に広がり、優しい甘さで美味しいです。 白玉は、スプーンでちぎった際の感触とおり、硬さも味も、ほぼ、お餅。 白玉粉じゃなくて、餅粉か上新粉をつかっているのですかね?
この白玉ずんだには黒蜜が付いてました。
これ、掛けなくても十分美味しいですよ。 黒蜜なしの方がお豆の味わいをしっかり楽しめる気がします。(もちろん、黒蜜の風味を加えても美味しいです。)
続いてはモナカ。 まずは最もオーソドックスなスタイルに近いと思われる、あんバター。
結構小ぶりで、直径8cmぐらい?
テイクアウトの過程でモナカが餡の水分を吸わないように、ちゃんとフィルムでセパレートされてました。 有難いですね。
フィルムを外してみました。 たっぷりの粒あんと、その上には求肥。 そして、餡のところどころからバターが顔を覗かせています。
さっそく、最中で挟んで頂きます!
サクッとしたモナカの食感の後、とても上品な甘さの粒あんと、バターの仄かな塩味とコクが現れます。 美味しいですよ。 粒あんはタップリで、あっさりした味わいながらも、求肥の存在も相まって、全体のサイズの割にボリューム感がありました。
続いて「マロンマロン」モナカ。 こちらも、中身はフィルムで包んであります。
最初見たときは、普通の粒あん?と思いましたが、ひっくり返してみたら、栗のペーストがたっぷり。 その中央には栗の粒も。
ところどころ赤い色が見えていますが、カットすればその正体がわかりました。 (上から)粒あん、求肥、ラズベリージュレ、求肥、栗餡、の構造になっています。
こちらもモナカで挟んで頬張ると... 栗よりもラズベリーがかなり前面に出てきますね。 後味として、栗の風味が残る感じ。 そして、こちらもまた食べ応えもアリ。
そして、モナカ2つでお腹いっぱいになりました。(ずんだは家人と分け合いました。)
メニューの写真を見る限り、見栄えもウリのようですから、イートインする方がオススメですね。
アンコは個人的な好みにハマらかなかったかな。 ずんだは美味しいと思いました。
ご馳走様。