■2023年(両親81歳)
12/30
父 入院2日目 続き(10)
A病院からの緊急連絡を受け、一気に目が冴える。
すぐさま昼間の父の姿が思い出され、一気に込み上げてくる。
やはり父の口の中のどす黒いものは出血の跡だったのではないか?
あの時、もっと看護士やら医師やらに食らいついて、この血は何なんですか?? と聞いておけば良かった。
なんでもっと粘らずに帰ってきてしまったのか?
ちゃんと聞いて確認しておけば、病院も注意してくれていてこんなことにはならなかったのではないか?
ものすごい後悔の念が襲ってきて、胸がつぶれる思いがする。
もしもこのまま悪くなってしまったら、自分のせいだ。
涙が出てきてテーブルに突っ伏する。
横で見ていた旦那さんから、「そういうのやめなよ」と指摘される。
病院なんてワンオブゼムなんだし、例え粘っていたとしてもさほど変わりはない、
まだどうなるか分からないのだし、悲観に暮れるのは止めたほうが良い、
確かそんなふうに窘められたかと思う。
「そうだよね…」とタオルで目を押さえながら取り乱しているわたしに、旦那さんと二女が夜遅くまで付き合ってくれる。