聖書の言葉です1/2 | 牧師剣士     (堺育麦キリスト教会牧師)

牧師剣士     (堺育麦キリスト教会牧師)

48歳から28年ぶりに剣道再開。
すっかりはまってしまいました。
57歳で五段をいただきました。長年クリスチャン剣士でしたが、2010年11月に牧師になりました。これからも神と人に仕える者となっていきたいと願っています。剣道修業も続けていきます。

201589

おはようございます。今日は何の日と考えると、やっぱり70年前

194589日に長崎に我が国に二発目の原爆が投下された事でしょう。

日本の指導部は、この原爆投下により、無条件降伏(ポツダム宣言受諾)の最終決断をしたと言われています。

この原爆の事も覚えつつですが

今日は何の日カレンダーからは、明治489日に、断髪令が太政官公布されたと言う事を調べてみました。

士農工商四民の斬髪勝手たるべき事」の太政官布告発布。チョンマゲから
 ザンギリ頭へ。しかし、はじめはなかなか実行されず、東京のような都会でも
 断髪が完全に実施されるのは10年後(1871) 今日は何の日カレンダーより

明治の時代になって、開国し、西洋諸国に追い付けとの文明開化の時代。

それまで続いていた丁髷(チョンマゲ)は、ふさわしくない。新しい時代の髪型にしていかなくては・・・・。

もはや江戸時代ではなく、明治であるとの改革を進めて行く中で、日本は色々と変わっていきました。その中で、俗に言う(断髪令)も布告されたのです。

チョンマゲを止めて、ザンギリ頭にする。これは命令ではありませんでした。

これからはチョンマゲはダメ!!!。もう全員チョンマゲを切って、ザンギリ頭にしなさい!!と言う事ではなく。

布告の条例を読むと、

これからは士農工商四民(すべての日本人)は、身分に関わらず、髪型は勝手にしていいよ。と言う事だったのです。

これは、今までの武士の特権階級を認めず、四民平等と言う原則を目に見える形で示していったものであると思います。

それまでは髪型で身分がわかる。

武士のようなチョンマゲは、農民には結えない。

そこには身分差別がありましたが、チョンマゲにしなくてみんな自由でいいよ。と言う事は、武士にとっては、悔しい事、自分の特権を失う事で反発もあったかもしれませんが、

人口の大多数である、農工商人の人々にとっては新しい時代が来たと思う事であったと思います。

この布告が出る前にも、新しい考えを持った人たちは、チョンマゲをやめ、総髪にしていました。

徳川方であった、新選組の土方歳三も晩年は総髪にしていました。(写真で見ると似合っていてダンディでした)

封建時代のがんじがらめの身分制度が崩されていく、新しい時代の髪型が、ザンギリ頭であった。

明治維新は、徳川幕府に対する薩長の革命であり、

徳川幕府が、薩長に変わっただけと思っていた、薩摩の島津久光などは受け入れられなかったでしょう。

もう時代は殿様でもなく、貴族でもなく、四民平等の時代が来た!!!(現実にはいろんなしがらみがあり。簡単には行かなかったですが・・・・)

もう武士の時代ではない。

日本人の時代だ!

みんな髪型は自由だ!!!

そんな心意気がこの太政官布告から見えてきます。

長年親しんだ髪型を変える事は、ものすごい、抵抗があります。

嫌な人もあったでしょう。でも嫌ならそれでもいいよ。勝手にしなさい。

でもこれからは士農工商四民が髪型は勝手にして下さい。

これって具体的な明治を現す、時代を映しています。

こんなはずじゃアなかったと、苦虫かみつぶした武士もいたと思います。

でも多くの日本人は、今までとは違った国になった・・・・。

新しい時代が来た!!!。

百姓に生まれたものは一生百姓ではない。人は努力すれば、博士にも大臣にもなれる・・・。そんな夢が与えられた事を、髪型自由と言う布告は、具体的な形で現していたのです。

明治と言う時代に、若々しい、夢と希望に満ちた、明るい時代を私は感じてしまうのです。

チョンマゲが永遠に続くと考えていた人々にとっては、びっくりだったでしょう。

人の身分は一生変わる事がないと考えていた、大多数の虐げられた人々にとっては喜ばしい新しい時代がやってきたのです。

この断髪令は、国民に受け入れられていくのです。

その背後には、人は自由に、何事もできると言う。明治の明るい部分があったのです。(明治が全て良かったとは言っていませんが、そこのところは突っ込まないでください)

生れて来た人は、これからは、みんな髪型は勝手に自由にしていいよ!

そんな布告がされたのが、

1871年(明治4年)89日だったのです。

暑い日が続きます。

どうぞ皆さま、お体が守られていますように。

私は先週の日曜日の夜には少し、体調を崩しました。

冷たいものの取りすぎだったように思います。

それからは、熱い白湯を飲んでおります。これは意外とのどの渇きが取れて、汗はかきますが、お腹に優しく・・・いい感じです。

皆様の上に今週も神様の守りと恵みが満ち溢れますようにお祈り致します。

今週の暗唱聖句と拙い解説を送ります。