2015年5月24日(日)
おはようございます。
爽やかな風が吹き、緑と草花の美しい五月です。
今日は何の日カレンダーから
▲年齢を満で数える法律公布(1949)
それまでの日本の年齢の数え方は、数え歳が一般的でした。
明治35年に満年齢で年齢を数えるようにとの法律はありましたが、一般的にはなっていなかったようです。
そこで、これからは絶対に満年齢で!!!と言う強い意志を持って、従来の慣習である数え歳を廃止する事になった。その法律が出来たのが1949年(昭和24年)5月24日だそうです。
それまでの数え年は、生まれた時が1歳。
お正月がくれば自動的に誕生日に関係なく1歳プラスです。
お正月は、国民全員が一歳 年齢を重ねると言う事です。
一休禅師は、お正月の事をこう詠んでいます。
門松は 冥土の旅の 一里塚 めでたくもあり めでたくもなし
これなんかは、お正月で全員が一歳増えると言う事から来ていますが、日本人全員のお正月の意識でもありました。
しかし、数え歳は、不便な事もありました。たとえば極端な場合。
12月の31日に生まれた人は、その瞬間に1歳
そしてお正月を迎えると2歳になるのです。
今でいえば0歳2日という赤ちゃんが2歳と言う事ですから、1月1日に生まれた人とはほぼ1歳違うのです。
この法律はGHQの占領政策の中で、次々と制定された法律の中の一つです。
国際的にも満年齢が必要な事は背景としてあったのですが、
父から小さい時から聞いていた事は、マッカーサー元帥が日本を離れる時「日本人をみんな若くしてあげましょう!」と置き土産で決めて行ったと聞いていました。
今日、調べていたら、この法律の主旨説明の参議院での議事録にこんな事が書かれていたと知って、本当にこんな事を、真顔で、国会で話していたのかと・・・・。ちょっと心が温かくなりました。
四点あった理由の一番初めがこんな事でした。
「若返る」ことで日本人の気持ちを明るくさせる効果
従来の「数え年」から「満年齢」に変更することは、一種の日本人たちの若返り法になる。当時の日本では税金その他の生活についても何となく暗い気持ちになっていたところ、せめて年齢の上ででも若返るというようなことは、明るい気持ちがするものである。予算を伴わないで国民の気持ちが明るくなるということは、政治上で大事な点である。
ちょっと楽しい主旨説明じゃないですか。
今でも私達が今日から1~2歳、少なく数える事が法律で決まったら、ちょっと嬉しい方も多いんじゃないでしょうか。
特に大台に乗った人にとって1~2歳は大きいですからね(笑い)
1949年(昭和24年)5月24日
年齢のとなえ方に関する法律
が制定された日でした。
父にインタビューをしてみてその頃の事を振り返ってみてもらうと、「年の数え方なんか若くなってもそんな事はどうでもよかった。あの頃はGHQがたくさん法律作って、占領していたから、マッカーサーの日本国民へのご機嫌取りかな・・・。しかし、あれは昭和24年5月24日なんかじゃなくて、確か昭和25年と思うで!」と言われました。
さすが、生き字引・・・。法律施行は確かに昭和25年1月1日からでした。
このお正月から、日本人は一斉に年を取る事がなくなりました。
考えれば一斉に年を取ると言う事は、お誕生会なんかはそれまでは、あんまりやっていなかったのかな??? そんな疑問がまた湧いてきました。
今週も皆様の上に神様の祝福と恵みがありますようにお祈り致します。
今週の暗唱聖句と解説を送ります。