2013年1月6日 暗唱聖句解説
わたしがこれらのことをあなたがたに話したのは、あなたがたがわたしにあって平安を持つためです。あなたがたは、世にあっては患難があります。しかし、勇敢でありなさい。わたしはすでに世に勝ったのです。 ヨハネ福音書16章33節
このみことばは、イエス様が最後の晩餐の席上で最後に語られた言葉です。
最後の晩餐と言うのはレオナルド・ダ・ビンチの絵画で有名です。イエス様が救い主として民衆の歓喜の中で首都エルサレムに入城した後、ユダヤの一番大きな祭りのために「過ぎ越しの食事」をします。
その時に集まったのはイエス様と使徒と呼ばれた12人の弟子達。合計13人の食事でした。
この食事会の後に、イエス様は捕えられ、十字架につけられ、死んでしまうのです。
聖書の中で最後の晩餐の記事は大きな比重を占めています。弟子達にどうしても伝えたかったイエス様の思いと願い、祈りが詰まっていたからです。
今日の暗唱聖句の言葉の後でイエス様は祈りをされます。その時裏切ったイスカリオテのユダの手引きによって捕り方は迫っていたのです。
この世に生きる弟子達、私達にイエス様の伝えたかった事
①あなた方は、この世にあって患難があります。
事実、弟子たちは、イエス様が十字架で処刑された後、逃げまどいます。
私達の人生にも、患難、悩みがあります。イエス様も患難があることを預言されています。
②しかし、勇敢でありなさい。
イエス様は患難のある私達に勇敢でありなさい。と言われます。私達は患難に対して勇敢に勝てない事も多いものです。負けばかりかもしれません。人の目に負けていると見える時にも、実は患難に勇敢に向かっている事が大きな成長になっているのです。負けながらこそ私達は成長するのです。私は剣道をしていますが、強くなるのは自分よりも強い先生にボロボロに負けていく稽古からしかないのです。
大切なのは、勇敢でありなさいとの事なのです。
③わたしは世に勝ったからです。
勇敢である根拠は、イエス様です。十字架にかかって死んで、救いの働きは失敗したように思われていました。しかし、その死によって私達の救いは完成したのです。そでに世に勝たれたイエス様が私達といつも一緒にいて下さるのです。
世に勝たれたイエス様と一緒に、患難があろうである、この新しい年も、イエス様に励まされて勇敢に歩ませていただきましょう。
堺育麦キリスト教会 牧師 豊島守